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地方の潜在力

世界工芸都市ネットワークへの統合に向けたソンドン伝統工芸村の歩み

ハノイ市のソンドン(Sơn Đồng)工芸美術・彫刻村は、去る2026年5月8日、世界工芸評議会によって世界工芸都市のメンバーとして認定されました。この出来事は、製品の価値とブランド力を高め、輸出を促進し、世界市場への参入を確実なものにする大きな機会となります。

ハノイ市ソンドン村の路地に点在する小さな木工工房からは、早朝からノミや、ノコギリの音が響き渡ります。職人たちは、型取り、彫刻、朱漆塗り、金箔貼りといった、長年培われた繊細な技術と経験が求められる一連の作業に、黙々と取り組んでいます。

ソンドン工芸村は、精巧な仏像や祭祀用具、美術工芸品の彫刻で広く知られています。その製品は、仏像や神像、扁額、対聯、祭壇、神輿など多岐にわたります。同村の手工芸品は、ベトナム全土にある何千もの寺院や祠堂に納められています。

ソンドン工芸村の優秀職人であるグエン・ザイン・ソン氏は、次のように述べています。
(テープ)
「私たちの工芸村は、すでに国内各地で広く知られてきました。世界工芸都市ネットワークに加盟したことで、村の独自の文化、特に精巧な彫刻技術や、ベトナムならではの伝統的な意匠を世界に紹介する機会が得られます。今後、さらなる成功を収められると確信しています」
素朴なジャックフルーツの木材が、職人たちの器用な手先によって、生き生きとした表情と精神的な深みを持つ彫像へと生まれ変わります。こうした作品を創り出すには、熟練した技術と長年の経験に加え、仏教文化や民間信仰、伝承への深い理解が必要です。グローバル化が進む中、工芸村の職人たちは、製品のデザインを改良し、海外市場を調査することで、村の神髄を世界に届ける輸出への道を模索し続けています。

ソンドン村優秀職人・技術者協会のグエン・ヴィエット・フアン会長は、次のように明らかにしました。
(テープ)
「ソンドン村には、数千年前から続く彫刻や仏像制作の伝統があります。私たちはこの伝統を守りつつも、市場のニーズに合わせた製品を制作するために、先進的な新技術を取り入れています。最先端技術の応用や創造的なデザインを通じて、世界の厳しい品質基準に応えていきたいと考えています」

現在、ソンドン村には、全世帯の70%を占める約1700の世帯が伝統工芸に従事しています。ソンドン工芸村は、伝統の技を継承する場であるだけでなく、年間売上高が約7000億ドン(約2600万米ドル)に達するハノイ市有数の大規模な生産拠点でもあります。職人たちにとって、技術を守ることは単に生計を維持するだけでなく、民族の文化的アイデンティティを守ることを意味しています。

ソンドン村人民委員会のカオ・ヴァン・タム副委員長は、次のように述べています。
(テープ)
「地元の党委員会は、特に仏像制作をはじめとする地元の伝統的価値を保存・発展させるため、工芸村の拡張と発展に向けた計画を重点的に進めてきました。世界工芸都市ネットワークへの加盟は、新たな段階において工芸村を宣伝・発展させるための重要な足がかりとなります。また、地域ブランドや製品の魅力を、国内だけでなく世界に向けて発信する契機にもなります」

丹念な制作工程を経て作られるソンドン伝統工芸村の製品は、ベトナム人の精神生活や信仰を支えるだけでなく、日本や韓国などにも輸出されています。

ハノイ市農業環境局のグエン・ディン・ホア副局長は、次のように明らかにしました。
(テープ)
「世界工芸評議会は、チュエンミーの螺鈿細工村に続き、ソンドンの美術彫刻村を世界工芸都市の正式会員として認定しました。これは、ハノイ市だけでなく、ベトナム全体にとっても非常に大きな誇りです。現在、ハノイ市人民委員会からの委託を受け、2026年から2030年に向けた工芸村の保存・発展計画を進めています。この計画では、工芸村の生産・販売活動を農村観光や工芸村観光と結びつける方針です」

長い歴史を誇る伝統工芸村から、ソンドンはベトナムの伝統技術の神髄を世界へと羽ばたかせる旅路を着実に歩んでいます。文化的伝統を守りながら、技術の導入と創造性を追求するソンドン工芸村は、ベトナムの彫刻技術を未来へつなぐだけでなく、独自の文化・観光スポットとしても注目を集めています。

[VOVWORLD] 

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