ユネスコは、この伝統技法を「人類にとって緊急に保護が必要な無形文化遺産」の候補として扱っています。
ユネスコの無形文化遺産保護に関する政府間委員会の第20回会合が、7日夜にインド・ニューデリーで開幕しました。今後6日間にわたり、78カ国から提出された68件の遺産候補が審査され、ユネスコ条約の各一覧表への登録可否が検討されます。
2003年の無形文化遺産保護条約では、ユネスコは生きた文化遺産の多様性を示すため、遺産を3つの国際一覧表に分類しています。加えて、各国が実施してきた保護努力を反映することも重要な目的とされています。これまでに150カ国で計788件が登録されています。
今回の会合では、ベトナムが推薦した「ドンホー版画」の登録申請が審議される予定です。ユネスコは、この伝統技法を「人類にとって緊急に保護が必要な無形文化遺産」の候補として扱っています。
ユネスコの定義によりますと、無形文化遺産には、口承伝統、芸能、社会慣習、儀式や祭礼、そして地域社会や集団、個人が自らの文化的アイデンティティと認識する知識と技能が含まれます。 無形文化遺産一覧表への登録は、こうした伝統の多様性への理解を深め、各国や地域社会が未来の世代に継承するための取り組みを促す重要な機会となります。
(VOVWORLD)