これはファム・ミン・チン首相は5月10日、ハノイの政府本部で開催された、ベトナムの国際金融センターに関する政府常任委員会の会議で述べた内容です。

チン首相によりますと、国際金融センターの設立は、資源を誘致し、迅速かつ持続可能な発展に貢献するためのものです。また、3つの戦略的突破口の実現や、グリーン成長、デジタル経済、循環経済の発展、3つの従来型および新興の成長エンジンの促進、起業やイノベーションの支援にも役立つとしています。そのため、中東、中国、東南アジア諸国連合（ASEAN）、アメリカ、ヨーロッパなどの投資家をベトナムの国際金融センターに参加させるために、画期的で卓越した独自の政策システムが必要だと強調しました。

チン首相は行政手続きの簡素化や、独立と主権を確保し、開放的な政策、円滑なインフラ、スマートな管理と人材資源を保証するよう求めました。

これに先立ち、ホーチミン市における包括的な国際金融センターとダナンにおける地域金融センターの設立方針に関する政治局の結論によりますと、これらの金融センターには現行規定よりも特別で競争力のある管理メカニズムが適用されますが、適切なリスク監視・管理メカニズムを伴う必要があるとしています。政治局は、国際的な慣行に沿って、ベトナムの状況に適合した政策グループの導入と実施の方針に同意しました。同時に、世界の主要金融センターで一般的に適用されている政策グループを試験的に導入し、ベトナムの実情に合わせた実施ロードマップを策定することも認めています。

(VOVWORLD)