24日午後、ラオスの首都ビエンチャンにある国家主席府で、同国のトーンルン・シースリット人民革命党書記長兼国家主席が、ラオスを国賓として訪問しているルオン・クオン国家主席の公式歓迎式を主宰しました。
その後の会談で、両首脳は経済、文化、科学技術分野における協力の効果を高めるため、新たな突破口となる取り組みを模索することで一致しました。また、今後数年のうちに二国間貿易額を50億ドルに引き上げることを目指し、具体的かつ実効性のある措置を講じていく方針を確認しました。
さらに、教育・人材育成分野の協力も強化し、特にラオスの人材の質の向上を優先的に支援すること、国境を接する地方を中心に、地方間の交流と連携を一層推進することでも一致しました。
多国間の枠組みにおいて、ASEAN=東南アジア諸国連合およびASEAN主導の各種メカニズムの中心的役割を尊重しつつ、両国が緊密に連携し、相互に支え合っていくことを再確認しました。特に、関係各国や国際機関と連携しながら、メコン川の水資源を持続可能かつ効果的に管理・開発・活用していく重要性が強調されました。
また、ことし2月22日に行われたベトナム・ラオス・カンボジア3党の指導者会談の成果を着実に実施し、3党および3か国間の伝統的な友好関係を今後も力強く育んでいくことで合意しました。
この機会に、ルオン・クオン主席は、ラオス側に対し、ビエンチャン県に建設される地域病院を贈呈するというベトナム政府の決定を正式に発表しました。病院建設の支援額はおよそ300万ドルにのぼります。
会談後、両国首脳の立ち会いのもと、複数の協力文書への署名およびライセンスの授与が行われました。
主な内容には、ベトナム国防省によるラオス人民軍国境警備司令部庁舎建設支援に関する意向書、ベトナム・ラオスの両国司法省間の2025年協力プログラム、ベトナム・ザライ省とラオス・アッタプー県との2025年から2030年までの協力覚書、ラオス・セコン県における第3号セカマン水力発電プロジェクトに関する投資ライセンスなどが含まれています。
同日夜に、トーンルン・シースリット書記長兼国家主席主催の公式晩餐会に先立ち、両国首脳がラオスの伝統的お正月「ブンピマイ」を祝う伝統儀式「手首に糸を結ぶ儀式」にともに参加し、新年の幸福と幸運を祈りました。
(VOVWORLD)