19日夜、南部アンザン省のチャウドック市で、「サム山の女神祭り」がユネスコの人類の代表的無形文化遺産に登録されたことを祝う証書授与式と2025年の祭り開幕式が執り行われました。
式典では、ジョナサン・ベイカー在ベトナムユネスコ代表から、文化・スポーツ・観光省とアンザン省の代表者に登録証書が手渡されました。同時に、文化スポーツ観光省のホアン・ダオ・クオン副大臣が、この貴重な文化遺産の保護・振興に向けた国家行動計画を発表しました。
マイ・ヴァン・チン副首相は式典での演説で、「この登録は地域の文化遺産を称え、国内外に広く知らしめる重要な一歩だ」と述べ、アンザン省の豊かな文化的価値を国際的にアピールする機会になると強調しました。チン副首相は次のように語りました。
(テープ)
「この登録は私たちにとって大きな名誉です。地元の各民族コミュニティと関係機関は、民族の文化空間を守り、この祭りの価値とベトナム文化遺産全般を保存・発展させていかなければなりません」
サム山の女神祭りは、メコンデルタ地域の独特な文化を色濃く反映した伝統行事です。旧暦の4月22日から27日まで開催され、女神像の行列や沐浴の儀式、神勅を迎える儀式など様々な伝統的な儀式が執り行われます。
この祭りは2024年12月4日、パラグアイで開催されたユネスコ無形文化遺産保護条約政府間委員会で正式に登録が決定しました。サム山の女神は、「地域の女神」や「聖母女神」とも呼ばれ、国境を守り、人々に稲作を教えた功績で知られるメコンデルタ地域の重要な信仰対象です。
(VOVWORLD)