早期警報システムへの投資は投入コストの10倍もの利益をもたらし、自然災害の復旧費用を大幅に削減できる重要な取り組みです。このメッセージは24日午前、ハノイで農業環境省気象水文局が主催した2025年世界気象デー記念イベントで発表されました。今年のテーマは「包括的な早期警報システムのための協力」です。
(WMO)世界気象機関はこのテーマのもと、各国の能力強化とあらゆるレベルでの協力推進を呼びかけています。これにより、グローバルからローカルまでの規模で早期警報システムを効果的に機能させ、災害予報・警報の精度向上に貢献することを目指しています。
ベトナムの早期警報システムは現在、217か所以上の地表気象観測所、約2000か所の自動雨量計測所、426か所の水文観測所、27か所の海洋気象観測所、10か所の最新気象レーダーを含む国家気象水文観測ネットワークを構築し、大きく発展しています。また、予報能力強化のためのスーパーコンピューターシステムを導入し、衛星・レーダー・地表観測データの同化技術を活用することで、豪雨、鉄砲水、地滑りなどの自然災害の予報精度を向上させています。
農業環境省気象水文局所属の国家気象水文予報センターのマイ・ヴァン・キエム所長は次のように述べています。
(テープ)
「国家気象水文予報センターは国内の関係機関と連携し、国際協力を強化して、国連の『すべての人のための早期警報』プログラムを成功させ、2027年までにすべての人々を自然災害から守るという目標に向けて取り組んでいきます」
(VOVWORLD)