フランス人の演劇監督クエンティン・デローム氏は自分自身の演劇活動のために2010年に初めてベトナムに来ました。10年間ベトナムに住んで働いた後、指導者になることを決め、演劇芸術の経験が全くないベトナム人を自信を持ってステージで演じる俳優に育てることに成功しました。氏はまた、子供から大人まで多くの年齢層の人々に演劇を指導するハノイ市タイホーにあるハノイATHシアターアンドアートスタジオの創設者でもあります。
クエンティン・デローム氏が初めてベトナムに来た時、ストリートアクティビティから日常生活まですべてにおいて知らないことばかりでした。当時、アマチュア向けの演劇教室はなく、プロ向けの演劇教室しかありませんでした。したがって、最初はいくつかのクラブで演劇を教えるように各学校を説得するのに苦労しました。
「私が最初の授業を始める前、ベトナム人の先生は私がいつものようにフランス語のクラスを教えるものだと思ったので、彼らは私にフランス語の教科書をくれました。しかし、私が彼らを教える様子を見て驚き、これはまったく新しいものであることが分かりました。しばらくすると、生徒たちが楽しくてもっと学びたがっている様子を目にして、私が持っているアマチュアドラマのトレーニングを徐々に理解してくれるようになりました。」とクエンティン・デローム氏は述べました。
この10年間、彼はドラマの指導を熱心に続け、多くのベトナム人が演劇により関心を持つよう手助けをしました。これは子どもたちだけでなく、すべての大人の成長のための道具です。ハノイATHシアターアンドアートスタジオの現在のクラスは4歳からの生徒で、いずれも演劇のバックグラウンドを持たない人の出発点です。学習のプロセスにおいて身体のあらゆる面の発達を目的とした練習をよくしますが、それは身体の柔軟な表現や学習者の感情と集中のためです。
彼は教えるだけでなく、演劇のプロデュースにも携わっています。 現在、子供向けの約100の演劇に加えて、約10のプロの演劇を制作しています。
文:ガン・ハー
撮影:コン・ダットとカイン・ロン