11月に予定されている欧州委員会(EC)による第5回IUU違法・無報告・無規制漁業対策査察を前に、中部カインホア省は漁船の管理を一段と強化し、登録・許可・航行監視の各項目で「100%達成」を目指しています。
ニンハイ村のミータン漁港では、当局が漁業日誌や乗組員名簿、船舶監視システム(VMS)のデータ、荷揚げ量を厳格に点検される一方、出港前には電子申告を行い、書類がすべて整って初めて出航が許可されます。
ニンハイ村の漁民グエン・タイン・ヒエウさんは次のように語りました。
(テープ)
「私の船はチュオンサ諸島のダーラット島付近で15日ほど操業します。漁はすべてベトナムの海域内で行っています。上陸して魚を販売した後、当局による手続き確認を受けてからでないと再び出航できません」
旧ニントゥアン省との行政区合併後、カインホア省は漁業データベースを標準化し、陸から沖合まで情報を一元管理しています。登録・標識・許可済みの漁船は5210隻を超え、このうち全長15メートル以上の1505隻にはVMSが搭載済みです。
沖合での監視に加え、入出港管理、電子日誌記録、漁獲量の監視も徹底され、データは漁船監視センターや水産・海洋資源局に同期され、漁獲物の原産地証明や認証に活用されています。食品安全とトレーサビリティも強化され、輸出企業の支援にもつながっています。
ミータン漁港管理委員会のフイン・ハイ委員長は次のように述べました。
(テープ)
「検査の結果、ほとんどの漁民がIUU対策の規定をよく守り、必要な日誌や書類を整えています。漁民の意識も高まり、全国的な違法漁業防止の取り組みに貢献しています」
(VOVWORLD)