エビと肉とザム・ボン(酒粕で作った酢)のレタス巻きはハノイの手の込んだ上品な料理で、通常夏に作られフレッシュな涼感を高め食欲をそそります。
ザム・ボン、エビ、肉を一緒にレタスで巻く料理は古いハノイの料理で、食材の選択と料理を作る過程での匙加減において料理人の腕と真髄が発揮されます。まず、 この料理には葉が厚く、大きくて少し苦い葉のレタスを選ばなければなりません(ない場合はサラダ菜でも代用可)。
ネギは小さいが非常に香りのよい芽ネギのような新鮮なものを使う必要があります。次に、ブンは長い帯状の種類(またはもつれたブンでもよい)を使います。レタス巻きで最も難しいのは酒粕から作られる酢、ザム・ボンです。釜から酒を搾ったばかりのもち米の酒粕を使わなければなりません。もち米の酒粕はまだ液状で酒を含んでいるため、酒粕全体を搾って乾燥させた後、糖蜜で煮込みます。豚バラ肉(赤身と脂身の両方)は茹でて食べやすくスライスします。エビは必ず新鮮なエビを少量の塩を入れて炒めます。