(VOVWORLD) - ベトナム南部解放・国家統一50周年となる4月30日、日本の非政府組織「ピースボート」が、ノーベル平和賞受賞者らを含む特別な乗客を乗せて、東北部クアンニン省ハロン湾に寄港しました。
この日、船上では「平和の物語を紡ぐ」と銘打った文化交流イベントが開かれ、「ハローベトナム(Hello Vietnam)」の歌が日本人やベトナム人、海外からの乗客たちによって歌われました。ピースボートは1983年に運航を開始し、平和・人権・持続可能な開発の推進を目的としたものです。
2025年の航海は横浜を出発し、ベトナムのハロン市が4番目の寄港地となっています。2024年にノーベル平和賞を受賞した日本の原水爆禁止運動の全国組織(日本被団協)を代表して参加した倉守照美さんは、次のように語りました。
また、ピースボート創設メンバー・共同代表の吉岡達也さんは、ベトナムの独立を勝ち取った歴史と、ベトナム国民の不屈の精神、勤勉さに深い敬意を表しました。また、ベトナムと日本はともに戦争の痛みを経験し、その記憶を共有する国同士であり、この機会に、核兵器のない平和な世界を目指して意見を交わすことの意義を強調し、次のように語りました。
(テープ)
「いま私たちはここに集まり、平和で持続可能な世界をどう実現していくかを語り合っています。戦争は許されるものではありません。私たちは平和な世界をともに築いていかなければなりません」
ハロン市の美しい景勝地を堪能してから、「ピースボート」の乗客全員が「平和は美しい!」ということを実感できるようになりました。