ベトナムとアメリカの国交樹立30周年を記念して、9日夜、中部クアンチ省で「パシフィック・パートナーシップ2025」が開幕しました。
式典は、クアンチ省人民委員会と在ベトナムアメリカ大使館、そしてアメリカ太平洋軍の陸軍の共催によるものです。
「パシフィック・パートナーシップ」は、2004年のインド洋津波を契機にアメリカ政府が主催している、アジア太平洋地域の国々を艦艇で訪問し、現地住民の医療活動や文化交流、地域内の連携強化や国際災害救援活動の円滑化を目的としています。ベトナムでは2007年以降、これまでに12回実施されてきました。
今年のプログラムは今月8日から20日まで行われ、13の活動が予定されています。主な内容は、人道支援・災害救援、無人機の活用と通信演習、負傷者の救護・トリアージ訓練、さらに軍医分野での専門交流などです。
開会式で、クアンチ省人民委員会のホアン・ナム常務副委員長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「クアンチはかつて最も激しい戦場であり、分断と犠牲の象徴でもありました。しかし、今日、この地で『パシフィック・パートナーシップ2025』を共に実施できることは大きな意味を持ちます。それは単なる国際協力の一環ではなく、過去の痛みから平和を築き、共通の試練を協力によって乗り越えていこうという力強いメッセージです」
また、在ベトナムアメリカ大使館のマーク・エヴァンス・ナッパー大使は、人道・民生分野での協力が両国関係をより実りあるものにすると強調しました。
(テープ)
「今回のクアンチ省での活動内容には非常に感銘を受けています。これらは災害に強い、より繁栄したベトナムの構築に役立つでしょう。我々の関係は未来志向であり、その絆を一層強くし、将来の課題に備える力を共に高めていくものです」
(VOVWORLD)