ベトナムのベルギー大使館で働くWouterVanhees氏は写真に情熱を抱き、最近、70枚の写真作品を含む、厚さ144ページの写真集「ハノイ、水曜日、午後10時43分」を出版しました。
Wouter Vanhees氏は2015年からベトナムに住み、仕事が終わった後、カメラを持って通りに出て、道路で見たものを写真に撮っていました。写真を心から愛するようになり、彼はこの分野のオンラインクラスに入会しました。
その時、Wouter Vanhees氏は写真の目的、写真技術、写真への情熱の維持、作品の編集と解説の執筆の四つのテーマについて学びました。また、彼はクラスにいる世界的に有名な写真家とオンラインで定期的に情報交換しています。
Wouter Vanhees氏はホーチミン市に出張した時に、建物の写真を撮るのはどうかとインストラクターに言いましたが、インストラクターは彼がハノイに住んで働いているのでハノイの写真を撮るべきだと提案しました。

ベトナムのベルギー大使館で働くWouterVanhees氏。
 WouterVanhees氏がお気に入りのテーマの一つ、作品「ハノイの建設労働者の仮設所」が展示されているコーナー。

Wouter Vanhees氏の展覧会で写真集「ハノイ、水曜日、午後10時43分」が大好きな若者

Wouter Vanhees氏の写真展に関心を持つ若者
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「ハノイは変化しています。 では都市の魂はどうでしょう? 私はハノイに5年間住んでいますが、この場所をもっと知りたい。 混沌とした秩序のある街、喧騒の中に沈黙がある。 すべてがとても速く変化しているようです。 このハノイの変化を捉えるのは難しいので、ここに住んで働いている日々のハノイの瞬間を捉えたいと思っただけです」 (写真家Wouter Vanhees)
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そのアドバイスに従ったWouter Vanhees氏は毎週水曜日の夜9時になるとカメラを取り出して、ハノイの街を歩き回っていました。色々なアングルで、近くや遠くを撮影したり、ユニークな写真を撮るために様々な瞬間に会うのを待ったりします。
Wouter Vanhees氏は次のように述べています。 「とてもおもしろい経験でしたが、相互の信頼関係を築くには会話が必要なのでとても大変でした。言葉の壁があったことから、私は自分の写真集のためにマンションや別荘の写真を撮ることにしました。」
WouterVanhees氏がハノイで建物の写真を撮っていた時に、忘れられない出来事の一つは写真を撮ることを許可されない場合があったことです。しかし、彼の好奇心は建設中の建物の中に入るのを止めることは出来ませんでした。真っ暗でしたが各フロアに登り、様々なアングルから写真を撮り、夜遅くまで他のビルにライトを点けて登った撮った写真を眺めていました。
Wouter Vanhees氏とその友人が、2019年にダン・タイ・マイ通りで「Citiesin transition」展を開催した後、彼の写真の一部はWashington Post、Viceなどの新聞に掲載されました。ドイツのある出版社が写真集「ハノイ、水曜日、午後10時43分」の発売をWouter Vanhees氏に持ちかけましたが、地理的な距離と出版費によりMATCAベトナムとの協力を決定しました。
300枚の画像を選んだ後、Wouter Vanhees氏とMATCAチームは本のサイズ、ページ数から画像数を検討しました。最終的に立案書と3冊のドラフト本を作成した後、写真集「ハノイ、水曜日、午後10時43分」を144ページにして、70枚の写真を掲載することにしました。デザインはフリースタイルなので、本を持つと写真が左右にデザインされていたり、2ページに広がったり、目を休ませるための余白がたくさんあることもあります。
文:ガン・ハー
撮影:コン・ダットとWouter Vanhees写真家