日本で育ち、ドイツで音楽を学び、仕事に打ち込み輝く場所としてベトナムを選んだアーティストの漆原友貴氏は、トランペットの演奏で音楽を響き渡らせ、その素晴らしさをベトナム社会に広める手助けをしています。
最近、漆原友貴氏はゲーテ・インスティトゥートからコンサートシリーズ「20世紀の音楽」に招待されました。このプロジェクトは、ベトナムとドイツのアーティストが世界中の人々と文化で友情の絆を結び、新型コロナ感染症の流行と戦うために協力しようというメッセージを投げかけ、不朽の音楽作品を一般の人々に演奏するというものです。トランペット奏者の漆原友貴氏は感動的な演奏で首都の聴衆の心に強いインパクトを与えました。また彼自身にとってはベトナムでのコンサートシリーズ「20世紀の音楽」が本当に多くの感情を抱かせ、トランペットの不朽のラブソングで冒険に挑むという素晴らしい高揚感をもたらしました。それらの経験はすべて、室内楽の発展とさまざまな側面についてより深い洞察を得るのに役立ちました。
恵まれた才能と自らの音楽に深い愛情を抱く漆原友貴氏は、ベトナムで一生懸命、積極的に音楽活動に取り組んでいます。彼はマット・チョイ(Mat Troi)交響楽団の副トランペット奏者であり、Inspirito-Hanoi音楽教育・開発センターの講師、「ハノイ・ブラス・ウィーク」(在ベトナム外国人トランペット奏者のコミュニティ)のメンバーです。彼の父と母は日本では有名なチェロとヴァイオリニストで、共に芸術家という家庭に生まれ育ちました。その芸術的な血を受け継いだ漆原氏は7歳でトランペットを始め、絶え間ない努力によりドイツのロストック音楽・演劇大学(HMTロストック)を卒業しました。
漆原友貴氏は次のように語りました。幼い頃から、母親がドイツのベルリン・オーケストラのCDを聞かせてくれたので、ドイツの音楽が体に染み込みました。大きくなって、ドイツ人の先生が日本に来てクラシック音楽のクラスを開いたので、その先生に師事しました。ドイツ人教師の指導を受け、音楽の才能が目覚めました。そしてドイツに留学しました。その運命からすれば、ドイツは自分にとって音楽への愛情を育み、成長を促してくれた場所でもあります。