チン首相は、ベトナムが現在取り組んでいる「三つの戦略的突破口」のひとつとして交通インフラの整備を挙げ、特に国の発展を転換させるような大規模プロジェクトの推進に力を入れていると強調しました。
16日夜、ハノイでファム・ミン・チン首相は、第4回P4G「グリーン成長とグローバル目標2030のためのパートナーシップ」サミットに出席するため、ベトナムを訪問中のADB=アジア開発銀行のスコット・モリス副総裁と会見しました。
この席でチン首相は、ベトナムが現在取り組んでいる「三つの戦略的突破口」のひとつとして交通インフラの整備を挙げ、特に国の発展を転換させるような大規模プロジェクトの推進に力を入れていると強調しました。そして、ADBに対して、ベトナムの発展方針に沿った形で、とりわけこうした大規模インフラ事業への資金支援を今後も継続するよう要請しました。
これに対し、モリス副総裁はチン首相の意見に賛同し、ADBとしてベトナム政府と伴走しながら、グローバルな課題に直面する中で生じうる経済発展や企業活動の困難を軽減できるよう支援したいと述べました。その上で、インフラ事業をはじめとする各種プロジェクトに必要な資金の確保に向けて、ベトナムへの協力を惜しまない姿勢を示しました。
なお、同日午後、ハノイでは、チン首相の立ち会いのもと、WB=世界銀行およびアジア開発銀行との間で、総額4億米ドル相当の融資・援助協定の署名式が行われました。
(VOVWORLD)