(VOVWORLD) - 3名の研究は、気候変動、人工知能、エネルギー安全保障といった人類共通の課題の解決に寄与するものです。
ハノイ科学技術大学のトー・ティ・マイ・フオン准教授、ベトナム国家大学ホーチミン市校自然科学大学のファム・キム・ゴック准教授、アメリカ・スタンフォード大学のリン・レー博士の3名が、「ロレアル-ユネスコ女性科学者」2025年奨学金を受賞しました。3名の研究は、気候変動、人工知能、エネルギー安全保障といった人類共通の課題の解決に寄与するものです。
1日にハノイで行われた授賞式で、トー・ティ・マイ・フオン准教授は次のように語りました。
(テープ)
「この賞は、非常に励みとなるタイムリーな後押しです。女性科学者は、多くの役割を担う中でさまざまな困難に直面します。ロレアルやユネスコといった権威ある組織から表彰されることは大きな名誉であり、多くの女性科学者が自ら選んだ道に自信を深め、研究が社会にとって意義あるものだと実感できる励みになると思います」
ロレアル-ユネスコ奨学金プログラムは2009年からベトナムで実施され、これまでに41名の女性科学者を顕彰してきました。受賞研究は生命科学、環境、材料、先端技術など多様な分野で進歩をもたらしています。
2025年に表彰された女性科学者3名
1. トー・ティ・マイ・フオン准教授 ハノイ科学技術大学・研究イノベーション-国際協力部副部長、イノベーション・スタートアップセンター運営委員会委員長 研究:精密遺伝子編集技術「プライム編集」を用い、イネの炭素配分遺伝子を調整し、生産性を維持しながらメタン排出量を削減する研究
2. ファム・キム・ゴック准教授 ベトナム国家大学ホーチミン市校自然科学大学・ナノ材料・薄膜学部部長 プロジェクト:脳型計算システムの人工シナプスとして応用される「メモリ素子・回路」の研究・製造。次世代AIの発展に寄与
3. リン・レー博士 アメリカ・スタンフォード大学・ポスドク研究員 研究:材料科学・工学を専門とし、エネルギー安全保障や持続可能な発展に応えるための次世代電池および先進的エネルギー貯蔵システムの革新に取り組む