最近、ビンフォック省の人民委員会はゴムの木を同省の共通シンボルにすることに決めた。このシンボルはドン・ソアイ町の中心の交差点に配置する予定。これはゴムの木が同地方の主力であることを示す。
ベトナムゴム協会の事務総長であるチャン•ティ•トゥイ・ホア博士によると、 2010年には、ベトナムの天然ゴムの輸出金額が20億ドルで、史上最高レベルに達したという。従って、ゴムはベトナムにおいて、米の次ぐ、2位の大きな輸出製品で、世界においては4位となる大きな輸出製品になった。
去年（2011年）、ベトナム国家農業・漁業助成センターはビンフォックでゴム持続可能な発展フォーラムを開催した。ビンフォック省の人民委員会の副会長であるブイ・ヴァン・タック氏は次のように主張した：ゴムの木はビンフォック省の気候と土壌に適合するので、主力的な木になった。現在、ビンフォク省は既に荒廃した森の面積を森栽培面積とゴム栽培面積に移行したので、同地方のゴム栽培面積は増えた。一方、ゴム価格の高騰により、ビンフォックでのゴムプランテーションの人々の生活水準や所得も改善されている。
現在、ビンフォック省の地域に非常に効率的に活躍しているベトナムゴム産業グループの大企業が多くある。典型的なのはフーリエン会社、ビンロング会社、ロックニン会社、ドンフー会社などである。
 落葉シーズンのビンフォックのゴムの木。  若いゴムの木の苗を移植している。  トゥアン・フーゴム農園の苗圃での自動散水システム。  労働者はゴムラテックスを採集している。  トゥアン・フーゴム農園でラテックスを採集している。  ゴムラテックスを収集している。  乾燥したゴムラテックス定量を検査している。 |
| «... ビンフォック省の農業・農村発展局によると、2011年末までは、省のゴムの木の面積は203.42ヘクタールであり、収集したラテックスの産量は215507トンで、平均の生産性は19.44キンタル/ヘクタールに達したという。 |
ドンフーゴム株式会社は1981年に設立され、元々20世紀初頭のフランス植民地のフーリエンゴム農園であった。設立の直後に同社はフランス殖民地時期からの非常に古くて生産性が低い2000ヘクタールのゴムの木の面積を所有した。しかし、30年以上の運営後、ドンフーのゴムの木の面積は10000ヘクタールに増え、平均の生産性が2.5トン/ ヘクタールに達成した。ゴムラテックスの栽培と開拓以外、ドンフーはベトナムゴム産業グループにおいて、原料の輸出量を減らし、労働者向けの仕事を増やし、会社の利益を上げて、ベトナムのゴムのブランドを国際市場で確保したために、ゴムから生活用製品の生産へ投資した初めての会社である。特に、去年（2011年）、ドンフーは米国フォーブス誌によりアジアでの最高の中小企業トップ200として選ばれた。
 純粋なラテックスを処理する遠心分離機システム。  フーリエンゴム会社のラテックス乾燥ライン。  ラテックス処理ラインで働いている労働者。  乾燥したラテックスの品質を確認している。  フーリエンゴム加工工場。 |
現時点では、ビンフォック省に約30以上のゴムラテックス加工工場があり、合計の生産量は34万トン/年であると言われ、多くの工場が近代的な設備や機械へ投資しているので、ラテックスの品質は非常に良い。ビンフォックのゴム製品は良質で、多様なので、お客様からいくら厳しい要求に対しても満たせる。そのうち、ミシュラン、三菱など、世界大手タイヤ製造会社は古くからの顧客である。近年では、ビンフォックをはじめ、ベトナムのゴム輸出市場は主に中国、米国、EUに集中している。
 ドンフーゴム会社の労働英雄の称号の授与式。 |
ビンフォック省の農業•農村発展局の副局長であるファン•バン•ドン氏は次のように述べた：近い将来には、ビンフォック省はゴム研究所とさらに密接に協力して、科学技術の進歩に追いついて、農業助成センターを介して農家に引き渡す。同時に、農家に有利な条件がある土壌及び地形のゴムの木の面積を増やすことを勧める。さらに、同地方も製品の品質を確保するために、良い種子を提供するシステムを作るために投資することを通じて種子の管理を向上する見込み。
正しいポリシーと独自の強みで、近い将来に、ビンフォックがゴム王国になり、全国の重点のゴム生産エリアになり、地方の生活・社会の向上と共にベトナムのゴム産業発展の促進に貢献することを期待している。
文：グエン•ヴ•タンダット
撮影：グエン•ルアン
