ファム・ミン・チン首相は3日午後、南部バリア・ブンタウ省の沖合にあるコンダオ島解放50周年記念行事の一環として、同省の党幹部と会合を行いました。会合では同省全体とコンダオ県の発展戦略について協議が行われました。
チン首相は、バリア・ブンタウ省に対し、二層制行政システムの迅速な実施を促すとともに、石油・ガスや観光業への投資誘致強化を指示しました。
特にコンダオ島については、「国際水準の明るく、緑豊かで、清潔で、美しい近代的な地域に発展させる」というビジョンを示し、精神文化観光とエコツーリズムを中心とした海洋経済の発展を重視する方針を明らかにしました。
インフラ整備を発展の鍵と位置づけ、コンダオ国際空港開発のための官民連携を推進するよう要請しました。さらに文化・医療・教育などの社会インフラの整備、電気・水道・廃棄物処理施設や5G通信網の整備、行政サービスセンターの建設など、具体的な施策を指示しました。
チン首相は、コンダオ島を観光地としての魅力を高めながらも、国防・安全保障の強固な前線とする両立を目指す考えを強調しています。
なお、過去の戦争中、コンダオ島は革命戦士が収容された刑務所がある場所として知られてきましたが、現在は、観光の天国として知名度が高まっています。
(VOVWORLD)
