11/06/2020 09:07 GMT+7 Email Print Like 0

WHO アフリカでコロナ感染者の急増傾向に強い懸念

(VOVWORLD) -アフリカでは新型コロナウイルスの感染者が合わせて20万人に迫り、WHO=世界保健機関は、「南アジアや中南米と同じような急増の傾向がアフリカのいくつかの国でみられる」と述べ、強い懸念を示しました。アフリカでは、長期間にわたってウイルスが居座り続ける可能性も指摘されていて、WHOは対策の強化を呼びかけています。
AU=アフリカ連合の疾病対策センターのまとめによりますと、アフリカの国々の新型コロナウイルスの感染者は9日の時点で合わせて19万7313人となり、死者は5300人を超えています。

アフリカでは、3月ごろから多くの国で、厳しい外出制限や航空便の停止などの対策が講じられ、当初、感染者の急速な増加は抑え込まれていました。

しかし、4月ごろから感染の拡大が徐々に進み、先月7日に感染者数が5万人となってから1か月でおよそ4倍に増加しています。

これについてWHOで危機対応を統括するライアン氏は8日の記者会見で、「いくつかの国では、中南米や南アジアでみられているような感染の急拡大が起きており、アフリカには重大な懸念を抱いている」と述べ、強い警戒感を示しました。

WHOは、アフリカでは感染のホットスポットが次々に生まれてくすぶるように広がり、ウイルスがアフリカの人々の生活の中に数年にわたって居座り続けると懸念しています。

そのうえで、感染の抑え込みに失敗した場合、サハラ砂漠以南の国々を中心に最大で4400万人が感染し、19万人が死亡するおそれがあるとしています。

一方で、感染が拡大しているにもかかわらず当初行っていた外出制限や経済活動への規制を緩めた国もあり、エイズや、エボラ出血熱、それにはしかなどほかの感染症のまん延も続く中、医療体制がひっ迫することが懸念されています。

アフリカの医療に詳しい東京女子医科大学の杉下智彦教授は「アフリカで感染者が増えていけば、そこから世界に感染が広がり、世界経済をまた止めなければならないという悪循環に陥りかねない。今のうちに手を打たなければ、手遅れになってしまう」と話しています。(NHK)