19/02/2021 11:04 GMT+7 Email Print Like 0

象の健康を祈る儀式

ダク・ラク省に住むムノン族とエデ族の人々にとって、象は家族の貴重な財産であるだけでなく、友人や家族の一員と見なされています。したがって、毎年、象のいる家族は象の健康を祈るための儀式を行なっています。このユニークな儀式は精神的な意味だけでなく、象を尊重し、象の世話と保護を改めて思い起こさせます。
ラク郡に住むダム・ナン・ロン氏は「ムノン族は友達ように象を大切にしているので、毎年、象の健康を祈る儀式を行います。過去数年間で、中央高地の象の群れは大幅に減少し、象の健康管理はより重要となってきました。」と語りました。それぞれの民族や象の所有する家族の経済状況によって礼拝の方法や供え物が異なります。しかし、どの儀式も人間の重労働の負担を肩代わりする象の健康を願うという意味があります。同時に、象を大切にし、世話をすることを人々に改めて思い起こさせます。


象の健康を祈る儀式を始めるために行列を先導する祈祷師。写真:チン・ボー(Trinh Bo)


戦士たちに許可を与える祈祷師。写真:チン・ボー(Trinh Bo)


象の健康を祈る儀式を執り行う祈祷師。撮影:チン・ボー(Trinh Bo) 


象の健康を祈る儀式の準備のためにネウ(Neu)木に集まった象たち。写真:チン・ボー(Trinh Bo)


象の健康を祈る儀式の後、村は象にご褒美を与えるために開いたフルーツパーティー。写真:コン・ダット(Cong Dat)


象の健康を祈る儀式を行うために供物を交換する象にまたがる人々。写真:タット・ソン(Tat Son)

象の健康を祈る儀式には地酒、豚の頭、新鮮なトウモロコシ、生花、豚の心臓、バナナ、少量の米、血、そして象にご褒美として幹の付いたバナナ、サトウキビなど、何千年にもわたるお馴染みの品が供えられます。
国内最大のゾウの群れが生息するダク・ラク省のブオン・ドン郡では、集団でゾウの健康を祈る儀式を行うことがよくあります。招かれる祈祷師は上手で、カリスマ性があり、民族の慣習に精通していなければなりません。祈祷師は村の象と一緒に象の飼い主のところに来て、供物を準備し、家族と一緒に食べたり飲んだりします。また裕福な村の多くは村の象の健康を祈る儀式を祝うために水牛を料理します。
象の健康を祈る儀式は通常、旧暦の年末或いは年初に行われます。儀式は象の健康を祈ることに主な意味がありますが、象の世話と保護をすべての人に改めて思い起こさせ、各民族の文化的および精神的な要素も含んでいます。
文、写真:タット・ソン、チン・ボー、コン・ダット