トルコとの国境から20キロほどの距離にあるシリア北西部の都市アフリンで28日、石油を積んだ車が突然爆発しました。
現場は市中心部にある市場で、トルコ国防省によりますと、爆発で近くにいた子ども11人を含む合わせて40人が死亡したということです。
これまでのところ犯行声明などは出ていませんが、トルコの治安部隊は敵対するクルド人武装組織のYPGが車に爆弾を仕掛けたと見て、運転していた男を拘束し、事件の背後関係を調べています。
YPGは2014年以降、過激派組織IS=イスラミックステートとの戦いでアメリカに協力し、その過程でシリア北部の支配地域をトルコとの国境地帯まで拡大しました。
これに対しトルコ軍は、YPGがトルコ国内で分離独立闘争を続けるクルド人武装組織と深いつながりがあるとして、2018年にシリアに越境して軍事作戦を行い、YPGが拠点としていたアフリンを制圧しています。