08/12/2020 11:34 GMT+7 Email Print Like 0

ホイ・アンの素晴らしい竹の彫像

ホイ・アン旧市街のホイ・アン市場の脇にある小さな店には、竹の株から彫られた数百もの一風変わった奇妙な彫像が陳列されています。この場所を通りかかった人は誰もが好奇心からか立ち止まり、じっと見守ります。
ここは「竹の根のドー」という愛称で呼ばれる名匠ヒュン・フオン・ドーが土産物を売る場所であり、仕事場でもあります。ドーさんの店は市場のすぐ隣りの道に面した所にあり、買い物をする人や観光客でいつもにぎわっているので殆んどの人が知っています。

ホイ・アンでは、ドーさんはとても有名で、この地方の人なら殆んど誰でも知っています。彼には美しい竹の彫像を彫る才能があるので、いつも一人で仕事をしています。南と北の新聞でさえ彼についての多くの記事を書くようになりました。

多くの人にとっては、竹の根は捨てられるか、せいぜい貧しい人の炊事用に薪として使われるくらいですが、「竹の根のドー」さんにとっては、竹の根は二つとしてないユニークな芸術作品を作るために使われる貴重な財産です。

ドーさんは大工で、ホイ・アンの有名なキム・ボン大工村の有名な名匠たちと一緒に大工の修行をしていました。彼が竹の彫像を彫る仕事をするようになったのは偶然でした。1999年、ホイ・アンは大きな洪水に見舞われました。ドーさんは家の中に座っていると、いくつかの竹の切り株が水に漂っているのを見ました。彼は拾い上げ奇妙な形の物を見たその時、それを使って像を彫るというアイデアを思いつきました。あれこれ何度も繰り返し試しているうちに、とうとう彼は成功し、それ以来、竹の根で像を彫ることに夢中になってしまいました。



ホイ・アン旧市街で竹の彫像を彫る才能で有名な名匠ヒュン・フオン・ドー


ホイアン市場の横にある名匠ヒュン・フオン・ドーの土産物のお店兼仕事場
撮影:タイン・ホア



竹の彫像。撮影:タイン・ホア


竹の彫像を彫るために使うシンプルなノミ


名匠ヒュン・フオン・ドーが竹の彫像を彫るのを立ち止まって見ている外国人の女性観光客。
撮影:タイン・ホア


外国人観光客に竹の彫像の彫刻芸術を紹介するドーさん。撮影:タイン・ホア


ホイ・アンで竹の彫像を彫るユニークな職人を発見し、
驚く二人の日本人観光客。
撮影:タイン・ホア



毎朝、お客さんに売るために竹の彫像を店に持って行くのがドーさんの最初の仕事。撮影:タイン・ホア

ドーさんの周りには、数百の一風変わった奇怪な形をした竹の彫像が壁の上から下まで掛かっていて、通りすがりの人は誰でも好奇心で立ち止まり、じっと見守ります。多くの外国人観光客は興味を持ち、人だかりが出来、驚きと興奮に満ちた質問をしたくて話しかけます。ホイ・アン旧市街を訪れた多くの人は出来上がったのを選んで買ったり、自分の趣味に合わせて注文したりしています。

ドーさんによると、竹の根はどれもごつごつしていて根が多いので、仏像、羅漢像、チャン・フン・ダオ名将などの神聖な人物や有名な人の像を彫刻するのに非常に適しています。


またドーさんによると、竹の彫像を彫刻する技術は難しくなく、即興であり、名匠の個性が非常に強く現れます。

竹の彫像は他に類を見ないユニークな製品であり、製作者にとって非常に魅力的です。



竹の彫像はそのユニークさのお陰で美しくオリジナリティがあり、同じものは二つとしてない。
撮影:タイン・ホア



竜の頭を彫った竹の根。撮影:タイン・ホア


竹の根の幹から作った弥勒菩薩像の生き生きした美しさ。撮影:タイン・ホア


名匠ヒュン・フオン・ドーが彫った竹の彫像の独特な美しさ。撮影:タイン・ホア


竹の根はそのままで人物の非常に美しい髪、ひげになる。撮影:タイン・ホア

20年間近く竹の彫像を彫刻する仕事をしている名匠ヒュン・フオン・ドーはかなりの財産を築いただけでなく、数多くの若い職人に仕事を教え、彼らが安定した生活が送れるよう手伝ってきました。
名匠ヒュン・フオン・ドーの竹の根の彫像は灯篭、タイン・ハー陶器などホイ・アン旧市街の他の有名な伝統的手工芸品に貢献すると共に、ホイ・アン文化のアイデンティティを濃厚に帯びた記念品で、国内外の観光客に世界遺産であるホイ・アンを広く知らしめるのに役立っています。

文、写真:タイン・ホア(Thanh Hoa)