28/12/2017 11:35 GMT+7 Email Print Like 0

ペルー フジモリ元大統領に恩赦 近く退院し家族の元へ

南米ペルーで1990年に日系人として初めて大統領に就任し、その後失脚して10年にわたって収監されてきたアルベルト・フジモリ氏に恩赦が与えられました。近く、治療を受けている病院を退院し家族の元へ帰る見込みで、今後のペルーの政治にどのような影響を及ぼすか注目されます。
クリスマスイブの24日夜、ペルーのクチンスキー大統領は緊急の閣議を開き、首都リマ郊外の警察の施設に収監されてきたアルベルト・フジモリ元大統領に恩赦を与えることを決めました。

フジモリ氏は1990年に日系人として初めてペルーの大統領に就任し、日本大使公邸人質事件の解決などに手腕を発揮しましたが、在任中に治安部隊を指揮して市民を殺害した罪などで有罪判決を受け、10年にわたって収監されてきました。

フジモリ氏は近年、体調を崩し入退院を繰り返していて、ペルー大統領府は「フジモリ氏が進行性の病気を患っているという診断を受け、人道的な理由で恩赦を決めた」と説明しています。

フジモリ氏は23日にも体調不良を訴えてリマ市内の病院に移されていて、恩赦を知って駆けつけた支持者や報道陣を前に、長女のケイコ・フジモリ氏は「長い10年でした。われわれ家族が待ちわびた喜びあふれるクリスマスです」と述べるとともに、まだ数日間、集中治療室にとどまる必要があり、家族の元に帰るのはその先になるという見通しを示しました。

フジモリ氏の次男、ケンジ氏は25日、みずからのツイッターに、入院している父親と喜びを分かち合う映像を投稿し、そのなかでフジモリ氏は「自由になって最高のクリスマスになった」と話しています。

去年のペルー大統領選挙でケイコ氏がクチンスキー大統領と国を二分する大接戦を繰り広げるなど、フジモリ元大統領の一族は一定の人気を維持していて、支持者の1人は「フジモリ氏は、テロを撃退し、学校も作り、すべてを与えくれた。また大統領になってもらいたい」などと喜んでいました。

一方で、「わが国で最大の罪を犯した独裁者のフジモリ氏に25年の刑期を全うするよう、国民は要求するだろう」と憤る市民もいて、フジモリ氏の恩赦が今後のペルーの政治にどのような影響を及ぼすか、注目されます。
ソース:VOV