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ビン・ズオン博物館の2つの国宝

ビン・ズオン(Binh Duong)省の博物館はトゥー・ザウ・モット市ヒエプ・タン町ビン・ズオン通り565にあり、2004年に開館しました。博物館には2,000m2の展示エリアがあり、1,300の独自のアーティファクトと50の科学的資料が展示されています。その中には、フー・チャイン(Phu Chanh)銅鼓の蓋が付いた木製の棺とゾック・チュア(Doc Chua)動物像の2つの国宝があり、科学者や訪問者の注目を集めています。
フー・チャイン(Phu Chanh)銅鼓の蓋が付いた木製の棺は、1988年後半にタン・ウエン郡ヴィン・タン町第6村に住むグエン・ヴァン・クオン(Nguyen Van Cuong)さんによって発見され、西暦1世紀から2世紀の物だと推測されています。それが発見されるとすぐに、ホーチミン市の社会科学研究所考古学研究センターはビン・ズオン省の博物館と協力して、銅鼓が発見された場所を発掘し、無傷の木製の棺とその他の埋葬品を入手しました。


数多くの観光客が訪れるビン・ズオン(Binh Duong)省の博物館


1,300のオリジナルアーティファクトと50の科学的資料が展示されている博物館の2,000m2の展示エリア。


ビン・ズオン省の博物館を訪問する観光客たち。

高さ約61cm、口径46〜50cmの硫黄材の棺(辺材)には同心円状の年輪がたくさんあります。銅鼓の高さは約40cm、側面の直径は47.5cm、底の直径は44cmです。同心円状のドラム表面は中央が10の尖った星のような形をしていて、孔雀の羽のパターンで装飾された星の翼と逆V字型のパターンが2本の線で囲まれた円で交互に並んでいます。木製の棺と銅鼓を組み合わせて、銅鼓の蓋が付いた木製の棺になります。
これは、ベトナムと世界の考古学の歴史上、初めて発見された新しいタイプの棺です。銅のドラムを蓋として使用した木製の「棺桶」は、南東部の古代コミュニティの生活の様子を研究する上で非常に新しい資料となります。



フー・チャイン(Phu Chanh)遺跡で発掘された銅鼓の蓋が付いた木製の棺(国宝)。


フー・チャイン考古学遺跡で発掘された木製の棺(国宝)


ゾック・チュア考古学遺跡で発掘されたゾック・チュア動物像。

また、約3,000年前のゾック・チュア動物像はビン・ズオン省タン・ウエン町のゾック・チュア考古遺跡で発見され、現在に至るまで同じものは出ていません。
ゾック・チュア動物像は高さ5.4cm、長さ6.4cmで、ほんの少し細部が壊れていますが、ほぼ原形をとどめています。動物像は銅素材から鋳造されているので風化、錆により緑色に変色しています。しかし、ゾック・チュア動物像は、これがどの動物であるかを特定できていません。別の動物の上に立っている動物の形をしたブロンズ像の発見は、南東部の他のどの遺物にも見られなかった非常にユニークなアーティファクトであり、同時に動物像は先史時代の埋葬文化の特徴を研究する上で価値があります。

文、写真:トン・ハイ(Thong Hai)