「社会保障の範囲拡大」をテーマにしたこの会議で発言に立ったベトナムの代表であるグエン・テ・マイン社会保険総公社社長は、「今年、国民が新型コロナウイルスによるパンデミックを乗り越えるために、ベトナムは複数の措置をとり、公共サービスの電子化とその所要時間の節約、社会保険に関する行政手続きの簡素化とその分野へのIT=情報技術の導入などを図っている」と明らかにしました。
また、「現在、社会保険加入者数は労働人口の32%に当たるおよそ1600万人、医療保険加入者数は総人口の90%に当たる8600万人にのぼっている」としています。社会保障分野における域内協力について、マイン社長は次のように語りました。
(テープ)
「ASEAN社会保障協会の積極的なメンバーや、信頼に足る相手・友人として、ベトナム社会保険総公社はほかのメンバーと経験交換をすることを望んでいます。協会のメンバーらに対し、今後も、協力を緊密化させ、国民の利益と地域の安定・発展・繁栄のために力を合わせていくよう提案します。」
会議で、ベトナム社会保険総公社の代表は、コロナ禍における国民と企業の社会保障の確保に関する経験を分かちました。この機に、ASSAはベトナム社会保険総公社に対し、「任意社会保険加入の奨励」という項目での賞を授与しました。