ズン首相はインドネシア政府に対し、人道精神に基づいてベトナムの漁民に関する問題を解決するよう呼びかけました。また、両首脳は、ベトナム東部海域、いわゆる南シナ海の平和・安定を維持することの重要性を強調し、国際法を遵守すると共に、DOC=海上行動宣言の効果的な展開、及び、COC=海上行動規範の早期作成を促進する必要があるとの考えを示しました。
これに先立つ21日夜、ズン首相はオーストラリアのターンブル首相と会見しました。会見で、ズン首相はオーストラリアに対し、ベトナムの農産物と水産物の輸入に便宜を図るよう呼びかけました。両首相は、ベトナム東部海域での最近の動きに懸念を共有し、国際法の遵守の重要性を強調しました。
同日、ズン首相はロシアのメドベージェフ首相との会見で、ユーラシア経済連合でけん引役を果たしているロシアに対し、ベトナムとユーラシア経済連合との自由貿易協定を早期に批准するよう呼びかけました。ベトナム東部海域問題について、ロシアのメドベージェフ首相は、紛争を平和的に解決するため、関係各国は1982年国連海洋法条約を始め、国際法を厳守しなければならないとの考えを示しました。
21日、ズン首相はアメリカのオバマ大統領と会見し、アメリカとの全面的なパートナーシップを効果的に強化したいとの考えを示しました。また、アメリカに対し、「ベトナム東部海域を含む地域の平和・安定・繁栄により積極的な貢献をするよう」呼びかけました。
一方、オバマ大統領は、アメリカとベトナムは連携を強化し、TPP環太平洋経済連携協定の批准と展開を促進する必要があると述べました。ベトナム東部海域問題について、オバマ大統領は、ベトナムの立場を支持すると強調し、ASEANは域内の団結と連携を強化し、国際法に基づいて紛争を平和的に解決する必要があると述べました。
ソース:VOV