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ニュース

TPP漂流、中国が攻勢=習主席、南米歴訪で布石

【時事】米国のトランプ次期大統領が環太平洋連携協定(TPP)からの離脱を明言したことで、中国はアジア太平洋地域での経済的な影響力拡大を目指します。習近平国家主席は23日までの南米歴訪中、TPP参加国のペルー、チリと自由貿易促進で一致し、布石を打ちました。

「ペルーは太平洋対岸の隣国」。習主席はアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が閉幕した翌日の21日、ペルー国会で演説し、親近感を演出しました。APEC全域を網羅するアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)の実現には、中南米諸国の協力が欠かせません。

FTAAPの土台となるのが、中国が加わっていないTPPと、米国が参加していない域内包括的経済連携(RCEP)でした。しかし、TPPの漂流が不可避となったことで、今後、RCEPをけん引する中国が影響力を強めるのは間違いません。
チリではバチェレ大統領が22日、習主席との会談で「中国企業の投資を歓迎するとともに、早期にアジアインフラ投資銀行(AIIB)に加わりたい」と表明しました。中国主導のAIIBに参加することで両国経済の緊密化を図る意向を示しました。
ソース:VOV


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