フェスティバル「障害者のためのインクルーシブ教育とリーダーシップの推進」がハノイ市バーディン区キムマー通り304番地の国連グリーン ワン ハウスで開催されました。これは、国連人口基金(UNFPA)のベトナム事務所が主催する非常に深い人道的意味を持つイベントであり、教育と包摂の価値をベトナム国内のみならず世界中に広げることを目的としています。
フェスティバル「障害者のためのインクルーシブ教育とリーダーシップの推進」がハノイ市バーディン区キムマー通り304番地の国連グリーン ワン ハウスで開催されました。これは、国連人口基金(UNFPA)のベトナム事務所が主催する非常に深い人道的意味を持つイベントであり、教育と包摂の価値をベトナム国内のみならず世界中に広げることを目的としています。
「すべての人々にインクルーシブ教育とリーダーシップを推進する」は
ベトナムの国連機関が協力して広めようとしてる意義深いメッセージ。
現在、障害者は世界人口の約15%を占めています。ベトナムでは、この数字は人口の約7%、つまり約700万人にあたります。毎日、彼らは学業、仕事、そして社会生活において多くの困難に直面しています。しかし、障害者はあらゆる困難や偏見を乗り越え、絶え間ない努力を重ね、画期的なアイデアを生み出し、地域社会に貴重な貢献をしてきました。
ベトナムの障害者コミュニティを手を広げ、笑顔で迎える海外の友人たち。
このフェスティバルでは、一般市民がインクルーシブ教育についての意識を高める機会を得ただけでなく、障害者自身が語るビジネス、ボランティア、医療といった分野におけるリーダーシップの役割についての話しに耳を傾ける機会も得られました。これは、障害者コミュニティの功績を称え、包摂を推進する原動力を喚起し、より公平な社会のために共に歩むきっかけとなる機会です。国連グリーン ワン ハウスには障害者の生活や社会に溶け込むための努力を記録した「フォトボイス」コンテストの作品も展示され、ユニークな体験スペースも設けられていました。
国連ベトナム常駐調整官のポーリン・タメシス氏は「在ベトナム国連は、障害者の権利をすべての分野の業務に体系的に組み込むことを約束しています。あらゆる個人の多様性と価値を称える世界を共に築きましょう」と強く訴えました。
国連人口基金(UNFPA)の代表であるマット・ジャクソン氏も「リーダーシップは包摂から始まります。障がい者に力を与え、彼らの声に耳を傾け、未来を形作る彼らの役割を認めましょう。団結し、互いを支え合い、すべての課題を共に乗り越え、より強靭な世界を築きましょう」と行動を呼びかけました。
このフェスティバルでは、グリーンタッチエンタープライズのグエン・トゥイ・チー副理事長など、障がい者コミュニティの優れた個人が表彰され、チー副理事長は「私が最も誇りに思うのは、私たちがリサイクルした布から作ったヘアバンド、キーホルダー、記念品などの製品が、同情によるものではなく、その品質ゆえに消費者に歓迎されて受けいることです」と語りました。現在、この企業は40人以上の障害者の雇用を創出し、安定した受注数を維持しています。また、メドラテック病院の検査技師であるグエン・ハイン・ガンさんは、当初抱いていた自分の能力に対する疑念を克服しました。舌が短いために声が不明瞭であるガンさんは「私は常に忍耐強く溶け込み、日々の仕事を通じて能力を証明してきました」と述べています。ガンさんは3年以上病院に勤務しており、努力して向上する力を体現する存在となっています。
手話を通じて意味行動を共有し合う聴覚言語障害者コミュニティ。
グリーン ワン ハウスの敷地内には、グリーンタッチエンタープライズやベトナム聴覚障害者協会の障害者が作った手工芸品も展示されており、来場者の関心を集めました。
同時に、グエン・ドゥック・ティエンさん(国立音楽学院)、グエン・タオ・ダンさん(ベトナム青少年学院)、そしてベ・ティ・バンさん(ベトナム障害者青少年協会会員)など障害者による演奏も特別な感動を与えました。
イベントは、「状況や能力に関係なくすべての人が自分の可能性を最大限に発揮し、貢献できる機会を持つバリアフリーのコミュニティを一緒に築きましょう」という意味深いメッセージで締めくくられました。
文:ビック・ヴァン
撮影:資料
Bài: Bích Vân | Ảnh: Tư liệu