２０２３年初頭、国連平和維持軍の役割として、グエン・ヴァン・ヒエン中佐は、中央アフリカ共和国ワカ州のバンバリに到着しました。そこは、非常に厳しい天候に加え、紛争や暴力が存在する場所であり、貧しく後進的なこの地は常に不安定で潜在的な危険にさらされています 

グエン・ヴァン・ヒエン中佐は素早く困難を克服し、すべての任務を順調に遂行し、上司、友人や各国の同僚から信頼され、高く評価されました。 

中央アフリカ共和国の平和維持軍に参加している唯一のベトナム人女性であるグエン・ティ・リエン中佐は、特に各国の友人たちと地元住民、世界のメディアから「マダム・リエン」と呼ばれ愛されています。

 ２０１９年６月から中央アフリカ共和国に来ているグエン・ティ・リエン中佐とその同僚たちは、同国が武力紛争や政情不安、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる圧政の影響を受け、多くの困難に直面しました。部隊での仕事に加え、自由な時間には地元の人々と接し、貧しい人々の生活を改善するための作物の栽培方法を指導し、支援活動に努めています。 

リエン中佐は土地を持つどの家庭にも野菜を育てるように指導し、奨励してきました。その結果、彼女の部隊が駐屯していたすべての家族が菜園を持つようになりました。家にはベトナムの空芯菜を栽培する畑やツルムラサキの支柱やベトナムヒョウタンの棚があり、食べることができます。野菜に加えて、地元の食物源を増やすためにトウモロコシや豆の栽培も指導しました。それだけでなく、リエン中佐はモヤシやキャッサバケーキの作り方、子供が健康増進のために飲む緑豆の粉の作り方も人々に指導しました。彼女は実践的で素朴、誠実な行いと心で中央アフリカ共和国の人々に接したため、人々はリエン中佐をとても愛し、彼女を「マダム・リアン」と呼びました。

ヒエン中佐やリエン中佐と同様に、現在、第１７５軍事病院の副院長であるブイ・ドゥック・タイン中佐も、アフリカ、特に南スーダンで平和維持任務に従事する時期がありました。南スーダンでの厳しい日々の間、タイン中佐と同僚たちは健康診断や治療に加え、駐留地域周辺に住む人々の支援や世話にも時間を費やしました。彼らの贈り物はシンプルで、時には野菜やカボチャ、子供たちへのノートやペンなどですが、人々からとても大切にされ、尊敬されています。そのため、シャツの胸に黄色い星が付いた赤い旗を掲げた兵士を見るたびに、彼らは「ベトナムだ！」と叫ぶのです。

２０１４年６月、ベトナムは南スーダンの国連平和維持活動に初の軍人２名を正式に派遣しました。現在、ベトナムは軍隊と警察を派遣している１１７カ国中３９位にランクされており、３６人の女性兵士を含む２７４人が野外任務に定期的に配備されています。

国連平和維持活動に参加してきた１０年間、ベトナム人民軍の部隊と将校は常に国連と国防省から割り当てられたすべての任務を見事に遂行してきました。多くの士官は任期の終わりに、任務を無事に遂行したと国連から評価を受け、功労賞と表彰状を授与されました。特に、ベトナム人民軍将校の１００％が国連平和維持の功績を称えられ、国連安全保障理事会を代表して、各ミッションの司令官から勲章を受け取りました。ベトナムで任務を見事に遂行した将校の数は、国連や他の派遣国の平均よりもはるかに多くなっています。 

ミッション司令官と国連機関の評価によれば、ベトナム人民軍の平和維持部隊はプロ意識、創造性、高い規律を示し、割り当てられた任務の遂行に多大な努力を払っており、各ミッション司令官や各国の友人や同僚に多くの好印象を残しています。

国連平和維持活動に参加する軍隊の派遣はベトナム共産党と国家の賢明な政策であり、ベトナム軍の対外防衛政策を深めるための一歩であると断言できます。世界平和の使命へのベトナムの参加と貢献は、ベトナムが国際社会の責任ある一員であることを確認することに貢献し、国際問題解決におけるベトナムの地位、名声および役割を高め、二国間および多国間レベルの両方で国際協力を促進するための有利な条件を作り出し、戦略的信頼を強化し、国家発展のための平和で安定した環境を維持させます。