中部高原の自己変革を後押し

中部高原は国にとって特に重要な戦略的地域であり、明確な可能性、優れた機会、競争上の優位性を備えていますが、まだそれに見合った開発はされていません。このことから、政治局は決議第23-NQ/TWを発布し、中部高原がグリーン経済、循環経済、豊かな国家文化的アイデンティティを発展させるよう後押ししました。

ダク・ノン省クロン・ノー県ナム・ヌン町に住む農家のレー・ヴァン・クオンさんは加工企業関連のスペシャルコーヒー園１ヘクタールを所有し、毎年約３.５トンのコーヒーを収穫、約１億２０００万ドンを稼いでいる。写真:ヴ―・シン/VNA

山岳地帯と高地が複雑に入り組んだ高原地帯は主要な経済の中心地から遠く離れているため、近隣地域とのアクセスは未だに困難です。経済の規模は小さく、社会経済インフラ、特に輸送インフラは依然として不足しており、脆弱で、一貫性がありません。

過去２０年間の努力により中部高原は経済規模を拡大し、２０２０年には約２８７兆VNDに達し、２００２年の約１４倍となりました。２００２年から２０２０年までの平均GRDPは７.９８%で地域の中で最も高くなっています。農業の割合を減らし、サービスの割合を増やす方向に経済構造を転換し、急成長産業となりました。農業はコーヒー、ゴム、コショウ、果樹などの主要な農業生産地域となり、多くの商品が国の輸出において高い割合を占めています。

決議２３では中部高原地域を開発するために、まず計画が国全体の一般的な開発戦略と一致している必要があると決められています。特に、ハイテクやデジタルトランスフォーメーションを活用した農業生産から高効率農業経済への転換など成長モデルの刷新に伴う地域経済の再構築を推進すること、森林の再生・育成を重視し、効果的な森林の保全・保全を図り、森林に関わる人々の生活・生活を安定・向上させること、大規模な観光センターを開発するために中部高原の民族グループの文化的アイデンティティに関連するテーマ別の観光ルートを形成することなどです。

また、地域および地域内の連携を促進し、中部沿岸地域および南東部地域と密接に連携すること、交通とデジタルインフラの発展を原動力として地域の発展の余地を生み出すこと、特に大メコン地域協力、ベトナム開発三角地域 - ラオス - カンボジアおよび ASEAN 諸国の枠組みの中で、国の主要な経済センター、メコン地域の国々との関係を加速することにも言及しています。

さらに、決議第２３号は国家のアイデンティティ、多様性の中の団結を含む高度な中部高原文化の構築も強調しました。様々な民族グループの多種多様な文化的価値を尊重し、これを開発と国際統合の原動力および基盤と見なします。文化遺産の価値、伝統的な価値観、少数民族の文化的アイデンティティ、特に伝統的なお祭りやゴングの文化空間の保管、保存、修復、促進を優先します。貧困世帯の割合を減らし、人口を安定させます。特に、少数民族、遠隔地や孤立した地域に住む人々の人口を安定させます。すべての人がヘルスケア、教育、質の高い医療サービスを享受できるようにします。人々の知的レベルと人材の質を向上させ、開発要件を満たします。

「国は中部高原のために：中部高原は困難を克服し、国と共にそして国のために立ち上がる」の精神で、中部高原は２０３０年までにグリーンで循環型の経済に基づく急速で持続可能な開発地域に、また国民的文化的アイデンティティが豊富なことから国内外の観光客を魅了するユニークな目的地になります。さらに２０４５年までに、この地域の多くの省が全国の先進グループに属することを目指しています。

東南アジア観光フォーラム- ATF 2022 で選ばれた三都市の一つのダラット市(ラム・ドン省)がベトナムを代表して、2022年ASEANクリーンツーリズムシティアワードを受賞した。写真：VNA

 

２０２２年１１月、中部高原の各省は協力協定に調印し、都心部、接続交通路、物流センター、灌漑事業とハイテク農業開発、医薬品、アグロフォレストリー製品の加工、鉱業などの分野に関する投資プロジェクトに焦点を当てた総額５０億米ドルと２５兆ドンを超える国内外の投資家に投資登録証明書を授与しました。

文：VNP、写真：ベトナム通信社