ライ・ティュウ陶器の名声

ライ・ティュウ陶器の名声

ライ・ティュウ陶器村のユニークな製品。

ビン・ズオン省は陶器作りに非常に適した粘土とカオリンの天然資源に恵まれています。ビン・ズオン省の陶器村の中で、素朴さと繊細さ且つ大胆な南部の特徴を持つライ・ティュウ陶器は国内外で有名となりました。

 

1860年代頃に始まったと言われるライ・ティュウ陶器は150年以上の発展期を経て、至る所で有名になり、南部陶磁器の中心地の一つとなりました。他の陶器村とは異なり、ライ・ティュウ陶器は家庭用陶器や日常生活で使用される製品の生産に重点を置いています。

美しさと使いやすさを兼ね備えたライ・ティュウ陶器は瞬く間にユーザーの人気を博しました。素朴で実用的な製品を生産するために、ライ・ティュウ陶器はアイデアを作成する段階から実用性と美的効果のニーズを同時に組み合わせました。民芸品でありながら芸術的な伝承ライ・ティュウ陶器の形、レイアウト、装飾内容が豊富な製品の多様性は、この豪奢な田舎の陶器の独特の特徴を生み出しました。


伝統の美を現代の生活に取り入れたいという思いから、職人の手で一つ一つ丁寧に磨き上げられた焼き物です。陶器の模様は例えば八音の浮き彫り、ドラゴンリーフ、天女などのような田舎の生活、美術作品、神社仏閣の彫刻からヒントを得ています。

 


 

その上、ライ・ティュウ陶器村には父親が残した職業を四世代、五世代と受け継いでいる世帯があり、仕事と人生を愛し、何世代にもわたって守り伝えてきたという功績からか、熱心に仕事に取り組んでいます。ライ・ティュウ陶器村は窯から出された後、最も洗練された製品が仲買人によって集められ、各市県地方、さらにはにラオス、インドネシア、フィリピンにまで運ばれます。これらの製品は家の中、家の庭から先祖代々の祭壇、南部のすべての家庭の台所、近所の水路にまで、至るところに使われています。

 


近年、都市化の過程で多くの陶器の村人が工場に雇われ、労働者として働いたり、より安定した生活のために商売を始めたりしたため、ライ・ティュウ陶器も部分的に姿を消しました。しかし幸いなことに仕事を愛する人々や家庭が今も伝統工芸を復活させようとしました。そのため、現在ライ ・ティエウ陶器村では主な製品である貯金箱、ポット、花瓶、椀などの生産を続けている家族がいまだに残っています。





 

紆余曲折を経て、ライ ・ティエウ陶器は伝統的な美しさを保ちながらも、今日に至るまでの発展の過程で独自のニュアンスを持っています。独自の特徴を持つライ ・ティエウ陶器は南部地方の工芸村として名声を博し、古くからの有名な工芸村でありながら、現在に至るまでそのままの姿をとどめています。

文、写真:トン・ハイ/ベトナムフォトジャーナル

 


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