ホーチミン市 - 南部のユニークな観光地

ホーチミン市 - 南部のユニークな観光地

300年以上の歴史を持つホーチミン市には南部の人々が開花するために歩んだ困難な旅に関する多くの魅力的な文化的および歴史的痕跡があります。今日、サイゴン川のほとりにある都市はそのダイナミズムと若さ、伝統的な歴史的・文化的要素、メコンデルタの生態学的特徴が混ざり合い、国内外の観光客にとって魅力的な目的地となっています。


ホーチミン市中心部にある特別な国の史跡である統一会堂を訪れ、探索する観光客。撮影:グエン・ルアン/ベトナムフォトジャーナル

文化的および歴史的な観光の痕跡


サイゴン-ホーチミン市は300年以上の形成と発展を経て、多くの文化の流れが一点に集まる土地で、その中で最も顕著なのはベトナム、中国、チャム、クメール、インド…の文化的痕跡です。その後、フランスとアメリカの文化の影響を受けました。

フランス植民地時代初期、すなわち17世紀から19世紀にかけて、多くの独特な文化的および宗教的作品が建設され、文化を発展させ、侵略者と戦い、他の多くの文化と接触し、調和する行程の中で南部の人々の文化的性格を大胆に作り上げました。最も典型的なのは集会場、寺院、会館、教会などです。例えばトン・タイ・ホイ集会場、ミン・フオン集会場、ザック・ラム寺、バー・ティエン・ハウ寺、ザャック・ヴィエン集会場、ギア・アン会館、およびクアン・チュウ会館、ノートルダム大聖堂、トン・タイ・ホイ教会、トゥー・ドゥック教会などです。そのほかに、数十の多彩なお祭りが開催されます。


少し遅れて、19世紀の終わりから20世紀の初めにフランス建築の様式を持つ多くの大規模な建築物が建てられ、ホーチミン博物館(1863年)、統一会堂(1868年)、サイゴン中央郵便局(188年6)、オペラハウス(1898年)、ホーチミン人民委員会庁舎(1898年)、ベン・タイン市場(1912年)などが現存しています。 


1975年以降、歴史的および文化的遺物に加えて、ホーチミン市は動物園、ダム・セン公園、スオイ・ティエン公園、キー・ホア湖、カン・ゾーエコツーリズムエリアなど、地元の人や観光客を楽しませる場所として多くの新しい文化・観光施設を建設しました。特に、ク・チトンネル、独立宮殿、ベン・ズオック・ク・チ記念寺院、ビンロウジの18集落、サック森の浮遊基地などの多くの有名な歴史的および革命的なモニュメントも歴史を学ぶ必要性に応えるために修復や装飾が施されました。


今日ホーチミン市に来た観光客はベトナムの主要な経済、文化、観光、科学技術の中心地となった奇跡的な発展を目の当たりにするだけではありません。高層ビル、エンターテイメント・センター、にぎやかなショッピング街、夜の光り輝く大通り…だけでなく、最良の方法で保存された昔の文化的建築のそのままの美しさを発見することもできます。


 

現在、ホーチミン市を訪れた観光客のお気に入りのツアーは1975年4月30日の正午にベトナム共和国政府の崩壊の場となった「統一会堂」、市内中心部にあり西洋建築と東洋の装飾様式が調和したユニークな建物で国の特別記念物の「サイゴン中央郵便局」、また宿泊、生活、戦闘のすべての機能を備えた全長200kmを超えるトンネルシステムを有する独特な軍事建築物「クチトンネル革命遺跡」です。


 

ベトナムの文化的アイデンティティで調和の取れた
建築物のベン・ズオック烈士追悼殿。
撮影:資料


地元の文化、歴史、料理を発見するのが好きな方はプログラム「GoVap-100年の痕跡を見つける」を体験することができます。このプログラムにはチョロンの獅子舞の鑑賞、フー・チャウ古代寺院、タン・トイ集会所、ファップ・ヴァン寺、フー・トー・ホアトンネル訪問など一連の魅力的なアクティビティがあります。


多くの新しいタイプの観光開発を促進


新型コロナパンデミックの後、観光客を引き付けるために、2022年の初めからホーチミン市の観光業界はすぐに「ホーチミン市へようこそ - Welcome to Ho Chi Minh City」、「それぞれ地区が少なくとも一つの特色ある観光商品を」というプログラムを開始しました。




カン・ゾー マングローブ生物圏保護区を探索する観光客。

撮影:トン・ハイ


カン・ゾー マングローブ生物圏保護区にあるサック森を探索する観光客。

撮影:トン・ハイ/ベトナムフォトジャーナル


現在、ホーチミン市を訪れた国内外の観光客はヘリコプターで上空から街を眺めたり、夕日を眺めたり、街の美しさを発見したり、リバークルーズでライトアップされた街を眺めるなどの新しい体験やツアーを選ぶことができます。


娯楽観光・食・ナイトサービスはホーチミン市が開発に注力している三つグループの観光商品の一つです。以来、多くの新しくユニークな商品を生み出し、観光客の体験を向上させてきました。


 


さらに、郊外ではアグリツーリズムやエコツーリズムの開発も促進しています。例えば、カン・ゾーはホーチミン市で唯一の郡で、23kmの長い海岸線、22,000ヘクタールを超える川と独特のマングローブ生態系を持ち、一年中涼しく新鮮な気候に恵まれています。ベトナムで最初の生物圏保護区の一つとして、自然のままのマングローブ林がある街の「緑のオアシス」と呼ばれています。カン・ゾーエコツーリズムエリアに来た観光客は素晴らしい自然を自由に探索でき、自然環境に建設された観光名所でロマンチックな気分を味わえます。


フェニックス・ボートに乗り、
街の中心部を曲がりくねって走るニュウ・ロック運河を探索。
撮影:トン・ハイ/ベトナムフォトジャーナル


 

 

もう一つの興味深い点は多くの外国人観光客がサイゴンを探索するためにリバーバスを利用していることです。川で旅行する乗客の移動を容易にするために、ホーチミン市は埠頭から市内の観光スポットにすばやく接続する三つのトラム路線を展開しています。

 

クチ郡はホーチミン市の「グリーン・ベルト」とも見なされ、エコ・ツーリズムとガーデン・ツーリズムの開発に適しています。観光客がクチに来る時、サイゴン川沿いの果樹園、緑豊かな農場、ハイテク農業地域、クチトンネルを訪れたり、豊かな庭園で「一日農民」という楽しい体験ができます。

 


ホーチミン市は現在、観光客のニーズの増加に応え、多くの新しく、独創的な観光商品を生み出すためにより多くの娯楽観光商品、料理、ナイトサービスの開発に焦点を当てていることが知られています。


サイゴン川の観光。撮影:資料


ホーチミン市には自然観光、有形の文化観光、無形の文化観光、現代的で人工的な建築物という四つの主要な観光商品を開発、発展させることのできる366の場所がある。これまで、市の観光関連部署は企業と協力して、各地域で40以上の観光プログラムを発表し、展開してきた。


 

文: トン・ ハイ
写真: トン ハイ、グエン・ ルアン

訳者:ソン・タム・クエン




top