プラン・インターナショナルと日本の外務省は少数民族の若者の経済発展を支援

プラン・インターナショナルと日本の外務省は少数民族の若者の経済発展を支援

 

私達はハザンのプラン・インターナショナルのプロジェクトスタッフと共に、チャン・ティ・チャムさんの家庭(シンマン県ターニュ村)を訪問しました。以前、チャムさんは自宅から遠く離れた場所で労働者として働いていましたが、遠方に住む夫の家族の仕事を手伝うために家に戻ったと言いました。自宅に戻ってからも、より多くの経済的収入を得るためにはどうすればよいか悩んでいたチャムさんは、プラン・インターナショナルのプロジェクトによる農業技術研修クラスに参加しました。チャムさんは農業面での支援を受けただけでなく、1キロ当り20万ドンの価格で販売する手作りのソーセージを作るための肉挽き機や型などの設備をプランインターナショナルから提供して貰いました。生計を立てるために家を出なければならなかったチャムさんは、家族が以前のように生活するのに十分な収入がないことを今では心配していません。


ハザン地区のプロジェクトディレクターであるズオン・ヴァン・トゥイさんは、プロジェクトのプログラムを効果的に実施するために、ハザン省計画事務所とそのパートナーが登録からトレーニング活動の組織化までの厳格なロードマップを作成したと述べました。2021年3月から2024年2月までの3年間に実施されたこのプロジェクトにより、シーマン県のナンマ、ターニュ、ナムザン村を含む8つの村で15歳から30歳までの若者1,920人を支援しました。そしてホアンスーフィ県のタンティエン、ポーロー、バンルオック、チエンフォー、トゥニャン村では、農業と畜産に関する96のトレーニングコースを組織し、豆腐、ソーセージ、肉、蜂蜜、生姜エッセンシャルオイルの食品加工に関するトレーニングコースを4回受け、生産スキルを向上させ、収入を増やした実体験から学ぶためにモデル地区を24回訪問しました。

生産技術の理解と製品の販路を見つけるための市場開発に関する指導を行なうプラン・インターナショナルのプロジェクトのスタッフ。


 

シンマンを離れて、私たちはホアンスフィ県のポーロー村に移動しました。ポーロー村人民委員会のル・トゥアン・タイン副委員長はポーロー村は国境に位置し、貧困世帯の割合が高いため、住民のための対策と世帯の生計の保証が、政治的安全と境界標識の確保に大きく貢献していると述べました。このプロジェクトに参加している若者には、苗木、繁殖、設備物資、商品の宣伝のためのマーケティングスキルの提供や、消費のために各学校とのつながりを支援しています。

ル・ティ・リエンさんの家族は、主に両親の伝統的な手仕事による焼畑農業と豆の栽培を行ってきました。豆作りのトレーニングと豆腐製造機の支援、さらに村の学校への販売を結びつけるプラン・インターナショナルのプロジェクトに参加して以来、彼女は月に700万ドンの収入を得るようになりました。

 

このプロジェクトは、ハザンの若者の生計スキルの向上に加え、少数民族の若者が農業を行なう上で、各農産物の市場の情報、宣伝、消費について検索し、共有するための設備が充実したコミュニティ学習センター6か所の建設も支援しています。


文:ガン・ハー-ヴィエット・クオン/ベトナムフォトジャーナル

訳者:ソン・タム・クエン




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