タイ・グエン地域観光の扉を開く鍵

タイ・グエン地域観光の扉を開く鍵

多くの丘、川、湖、滝、洞窟、火山など、壮大で目を見張るような自然景観群、豊かで巨大な有形無形の文化遺産の宝物、そして50の民族が住むタイ・グエン(中部高原)は様々なエコツーリズム、リゾート、生活文化探検、洞窟探検、山と森、スポーツとレクリエーション活動、エクストリームスポーツなどの発展に大きな可能性を秘めた地域です。

ダラット市の緑の松が並ぶ道路を観光客を乗せて走る電気自動車。写真:タイン・ザン/VNP

 

中部高原の伝説

中部高原の最も美しい季節でもある年末に、私たちはクアン・ナム省から国道14号線に沿ってタイ・グエン地域(中部高原)に向かいました。コン・トゥム省からザ・ライ省、ダック・ラック省、ダク・ノン省、ラム・ドン省、そしてニャ・チャン市に下ってクアン・ナム省に戻るルートです。年末の山道は日差しと風に満ち溢れ、玄武岩の大地はポプラの花のように赤く、ゴム林は木の幹だけを残し、タイ・グエンの美しい景色に畏敬の念を抱かざるを得ませんでした。

午後遅く、車はザー・ライ省プレイクの山間の町に到着しました。街は平和で、坂道は午後の霧に隠れて上り下りし、非常に奇妙な悲しみを呼び起こし、隣に座っていた友人が突然人々の心を代弁する歌を歌い出しました。露がいっぱい/緑の木々と低い空のある山の町は悲しい/見知らぬ人が上り下り...

タイ・グエン地域(中部高原)は5つ星の観光サービスで観光客を魅了するのではなく、村、山、森の手付かずの風景、そして49の少数民族の伝説が染み込んだ文化的な物語の中に住んでいるという魅力があります。

旅行中、私たちは多くの場所に立ち寄り、中部高原の様々な魔法の美しさを楽しみました。ダラット市が寒く、美しく雄大で少女のように夢を見る街なら、ダック・ラック省、ダク・ノン省、ザー・ライ省、コン・トゥム省はザー・ライ族、バ・ナール族、ソー・ダン族、ジェ・チエン族、ボー・ラウ族、ロー・マン族、ホレ・ホレ族、コ・ホ族、ソ・ダン族、エ・デ族、ム・ノン族の共同住宅やロングハウス、夜のゴング フェスティバルの里です。

 


ダク・ノン・グローバル・ジオパークにあるナム・カル火山の壮大な美しさ。写真:コン・ダット/VNP

タイ・グエン地域(中部高原)の少数民族には非常に豊かで多様な先住民族の文化があります。その文化は村と密接に結びついており、鉦祭り、水上埠頭の参拝、新米を食べる儀式、ゾウの競走祭、墓捨ての儀式など広大な森林空間で行われる慣習や特別な祭りがあります。

 

中部高原の人々は石器、銅鑼、共同住宅、ロングハウス、墓の彫像、祭り、文化財など、多くの貴重な有形無形の文化遺産を今日も保存しています。有名な遺産の一つはユネスコによって口頭伝承の傑作および人類の無形文化遺産として表彰された中部高原のゴングの文化空間です。


タイ・グエン地域(中部高原)は総自然面積54,640.km2(国全体の16.%を占める)でコン・トゥム省、ザー・ライ省、ダック・ラック省、ダク・ノン省、ラム・ドン省の5つの省で構成されている。ベトナム- ラオス- カンボジア国境が交わる場所に位置し、北中部、南中部海岸、および南東部地域に隣接し、49の少数民族が古くから居住していた。経済、政治、文化、社会、国防、安全保障、外交などの面で重要な戦略的位置を占める地域である。

ベトナム民間伝承協会の元会長であり、ユネスコの ICTM国際伝統音楽評議会の常任委員会のメンバーであるトー・ゴック・タイン教授は中部高原のゴング文化遺産について「銅鑼は神々と超自然的な世界と人間の間を繋ぐものです。何千世代にもわたって、ゴングは人々の人生、またほとんどすべての重要な村落の重要な行事において不可欠な部分とされてきました」と述べています。

フランスの有名な民族誌学者ジョルジュ・コンドミナス (1921-2011) が中部高原に長年住み、ム・ノン族の料理の食べ方を知っているという話のように、タイ・グエン地域(中部高原)の文化には抗しがたい魅力があります。彼はふんどしを身に着け、裸足で歩き、本物のム・ノン族の男のように畑で働き....そして遂には「ム・ノン族の言葉で夢を見る」と言う程、タイ・グエンを愛していたのです。

 この様に、中部高原の少数民族の生き生きとした生活とその膨大な文化遺産は中部高原の独特な観光アイデンティティを構成する魅力であることを想像するのは難しくありません。

 

大いなる千の息吹を聴きに行こう

「大いなる千の息吹を聴きに中部高原へ行きます」。それは中部高原を愛する人々の共通の言葉です。土地、水、昔から伝わる古代の歌のささやきが常にあるように思えるからです。

有名なフランス人探検家で医師のアレクサンドル・イェルサン (1863-1943) によるラング・ビアン山の発見は、リゾート都市ダラットの誕生の基礎を築き、その後、フランス人による中部高原の謎を求めて一連の旅の目的地となりました。 

 

 

大いなる千の息吹を聴きに行こう

 

「大いなる千の息吹を聴きに中部高原へ行きます」。それは中部高原を愛する人々の共通の言葉です。土地、水、昔から伝わる古代の歌のささやきが常にあるように思えるからです。

 

有名なフランス人探検家で医師のアレクサンドル・イェルサン (1863-1943) によるラング・ビアン山の発見は、リゾート都市ダラットの誕生の基礎を築き、その後、フランス人による中部高原の謎を求めて一連の旅の目的地となりました。 

 

何百万年にもわたる地質学的および地形学的構造の変化により、中部高原は多くの丘、川、湖、滝、洞窟、山など、非常に壮観な自然景観のシステムを形成し、エコツーリズム、リゾート、山岳探検、洞窟、アドベンチャースポーツなどの様々な開発に理想的な条件となっています。

 


何百万年にもわたる地質学的および地形学的構造の変化により、中部高原は多くの丘、川、湖、滝、洞窟、山など、非常に壮観な自然景観のシステムを形成し、エコツーリズム、リゾート、山岳探検、洞窟、アドベンチャースポーツなどの様々な開発に理想的な条件となっています。

中部高原にはバン・メ・トート空港(ダック・ラック省)、リエン・クオン空港(ラム・ドン省)、プレイク空港(ザー・ライ省)の各空港を経由する便利な交通手段がある。また、クアン・ナム省、ビン・ディン省、フー・イエン省、カイン・ホア省、および南東部のいくつかの省を結ぶ道路網がある。

典型的と言えるダラットは海抜約1,500メートルに位置する理想的な自然条件、詩的な自然の風景、一年中穏やかな気候を備えています。または、今日のコン・トゥム省のマン・デンの町も20世紀初頭から中部高原のニ番目のダラットを建設する意図でフランスの標的にされました。

 

中部高原にはチュー・モン・ライ国立公園(コン・トゥム省)、コン・カー・キン国立公園(ザー・ライ省)、ヨック・ドン国立公園(ダック・ラック省)、チュー・ヤン・シン国立公園(ダック・ラック省)、ビドウップ・ヌイ・バー国立公園(ラム・ドン省)、タ・ドゥン(ダク・ノン省)の6つの国立公園があります。世界生物圏保護区は2ヶ所でラン・ビアン高原 (ラム・ドン省)とコン・ハ・ヌン高原(ザー・ライ省)です。この場所はベトナムで最も多様な森林生態系を持ち、アドベンチャーツーリズム、登山、滝の眺め、野生の自然探検を愛する観光客にとって非常に魅力的な目的地となっています。

雄大な中部高原には、その中心部に何百もの川、小川、湖、滝があります。例えば、ダック・ブラ川、パー・コー川、セレポック川、クロン・アナ川、クロン・ノー川などです。トゥエン・ラム湖、ダン・キア -スオイ・ヴァン湖(ラム・ドン省)、ラック湖(ダック・ラック省)、ビエン・ホー湖(ザー・ライ省)などの大きく美しい湖もあります。また、ドライ・ヌル滝、ドライ・サップ滝、リエン・ヌン滝、ザ・ロン滝、チン・ヌー滝、フー・クオン滝、リュウ・リー滝、ポンゴウル滝、カム・リー滝、プレン滝など...これらすべてが手付かずで壮大な自然の景観地になる潜在力があります。


特に中部高原には長さ10km以上の玄武岩の火山洞窟群と約6,000~7,000年前の先史民族が居住していた痕跡を有するダク・ノン世界ジオパークがあります。私たちは火山の不思議な美しさとダク・ノン火山洞窟群に本当に圧倒されました。


中部高原にとって自然の景観と独自の文化的価値は正に「黄金の鍵」であり、政治局が議決した2030年までの中部高原開発戦略と2045年までのビジョンの様な国および地域レベルの特色ある目標を目指して地域観光発展の扉を開くのに役立つでしょう。

 

ダック・ラック省にある中部高原の人々の伝統的な長屋で演奏されるゴングのメロディーに混じる外国人観光客る外国人観光客。写真:コン・ダット/VNP

: タイン・ホア

 

写真: コン・ダット、タイン・ホア、タイン・ザン


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