３００年以上にわたる都市形成と発展の歴史の中で、サイゴン-ザーディン-ホーチミン市と言えば常に川、特に街を流れるサイゴン川が連想されます。その川には、市内中心部にビンドン埠頭、バクダン埠頭、ニャロン埠頭があり、複雑に絡み合った運河システムが市内全域に伸びています。 

ホーチミン市は川を越えてトゥドゥックに向かって発展し始め、都心部ではもはや合理的ではなくなった埠頭を移転し、２０２１年にトゥドゥック市（ホーチミン市に属する）を設立しました。以前、市は２０１２年に、タンビン地区から市中心部を通り、サイゴン川に合流するまでの全長９kmのニエウロック-ティゲ運河を清掃、美化、風通し改善、近代化することを目的に「運河の大革命」を実施しました。

それに加えて、サイゴン川の河床の改修、堤防の建設、川沿いの道路の改良、川に架かる近代的な橋の建設、川のバス路線の開発、川両岸の住宅建築計画、公園や緑豊かな景観づくり、エンターテイメントエリアや公共文化エリアの建設などを行ってきました。

現在、バクダン埠頭公園（１区）、ナロン埠頭（４区）、タインダ-ビンクオイ地区（ビンタイン区）、ヴィンホームズ都市地区（ビンタイン区）、タオディエン公園エリア（トゥドゥック市）、サラ都市エリア（トゥドゥック市）などのサイゴン川沿いの多くのエリアは、基本的には平和的で風通しの良い空間が調和して発展する、若々しい現代的な川沿いの都市エリアになりました。

ホーチミン市はベトナムの主要な観光の中心地です。この２年間、ホーチミン市で開催されたリバーフェスティバルは今年中旬に開催され、多くのフェスティバル、観光、魅力的なスポーツアクティビティなどを備えた非常に印象的なサイゴン川での体験型観光を開き、地域の傑出した地元の観光イベントになりました。

２０２３年のフェスティバルは「物語を語る川」がテーマで、２０２４年は「伝説的な列車」がテーマでした。このフェスティバルはニャロン埠頭（４区）のサイゴン川エリアで開催され、この３００年間のサイゴン-チョロン-ザーディン-ホーチミン市の形成と発展の歴史の再見で、多くの人々と観光客に興味深くユニークな体験をもたらしました。

この機会にサイゴン川では、多くの魅力的なスポーツ活動を行っています。リバーフェスティバルでは、サイゴン川に関連する多くの観光地は、様々な楽しいアクティビティ、エンターテイメント、スポーツを１週間にわたって続け、住民や観光客と多くの時間を過ごしました。

近年、市は河川バス観光、サイゴン川クルーズなど様々な種類の河川観光を効果的に普及させています。

川沿いの都市開発に伴う観光、文化、スポーツ、芸術活動の発展が、ホーチミン市に調和がとれ、新鮮で、持続可能で価値のある河川地域の都市生活をもたらすでしょう。