交通インフラ – ホーチミン市は国家躍進の時代への「発射台」

交通インフラ – ホーチミン市は国家躍進の時代への「発射台」


1975年以降のホーチミン市の交通インフラは大きな変化を遂げ、発展と統合の過程において、市内だけでなく南部経済地域の交通需要も満たすようになりました。その中にはトゥティエムトンネル、マイチートー通り、ファムヴァンドン通り、ヴォーヴァンドン通り、サイゴンチュンルオン高速道路、ロンタイン-ゾウザイ高速道路などの代表的なプロジェクトが含まれます。


メトロ1号線(ベンタイン-スイティエン)に乗車し、市民と対話するトー・ラム書記長。
撮影:トン・ニャット/ベトナム通信社

メトロ1号線の運行開始により、市民の移動手段の選択肢がさらに広がった。
撮影:トン・ハイ/ベトナムフォトジャーナル

 

特に、2025年3月初旬に開通したメトロ1号線(ベンタイン-スオイティエン)は、ホーチミン市の都市交通の近代化における大きな前進と見なされています。

ホーチミン市人民委員会のグエン・ヴァン・ドゥオック主席は、この現代的な交通プロジェクトが地域の社会経済発展にとって重要な意義があり、都市の持続可能な発展に新たな機会を開くものであると強調しました。

また、市の指導者は「メトロ1号線の開通は、ホーチミン市の現代的な都市交通の発展への新たな章の始まりとなります」と明言しました。

 

ホーチミン市最初のメトロ路線は毎日約4万人の乗客を運ぶ予定。
撮影:グエン・ルアン/べtナムフォトジャーナル


メトロ1号線の体験乗車のために列を作る観光客。
撮影:グエン・ルアン/べtナムフォトジャーナル

 

メトロ1号線は近代的なインフラを象徴する建設プロジェクトであるだけでなく、ホーチミン市が市内の特色ある文化、歴史、エンターテイメントの観光スポットを結びつける持続可能なグリーンツーリズムを推進している重要な基盤と見なされています。

ホーチミン市観光局のグエン・ティ・アイン・ホア局長は、メトロ1号線が市の観光産業発展の起爆剤になることが期待されていると述べました。利便性の高い接続により、旅行者は文化、歴史、そして娯楽施設へのアクセスが容易になり、地元住民や国内外の観光客にとって充実した旅を提供します。

ホーチミン市観光局によると、このメトロ路線は市の中心部と東部を結び、観光客が多くの主要な観光スポットに迅速かつ低コストで移動できるほか、様々なユニークな体験も楽しめるようになります。

メトロ1号線の当初の成功を受けて、市内のメトロネットワークは以前の計画の2倍以上となる10路線、総延長510kmまで拡張し、公共旅客輸送需要の50~60%を満たすことが検討されています。


 

西部地域へとつながる重要な幹線道路であるヴォーヴァンキエット通り。
撮影:トン・ハイ/ベトナムフォトジャーナル

 

メトロ1号線の当初の成功を受けて、市内のメトロネットワークは以前の計画の2倍以上となる10路線、総延長510kmまで拡張し、公共旅客輸送需要の50~60%を満たすことが検討されています。

メトロ路線に加えて、南部の主要経済圏との接続を確保するためにホーチミン市を通る全国鉄道ネットワークも整備・改良されます。これにより、ハノイ-ホーチミン市間の鉄道路線は複線化され、これらの区間では都市旅客輸送のために放射状または通過型で運行するように編成されます。

 

 

さらに、市は地域および地方を結ぶ新たな6つの鉄道路線、南北軸の高速鉄道路線、ホーチミン市-カントー鉄道(メコンデルタ各省を結ぶ)、ホーチミン市-タイニン鉄道(国際貿易接続の機会を開く)、トゥティエム-ロンタイン鉄道(ロンタン国際空港と接続)、ホーチミン-ロックニン鉄道(カンボジアを結び、アジア横断鉄道システムの発展に寄与)、ニャベ県ヒエップフオック港を結ぶ専用鉄道を建設する予定です。

 

 

2025年はホーチミン市が主要交通への玄関口を開放するための重要な年と位置付けられています。同市は、一連の重要なインフラプロジェクトや南部主要経済圏の各省や都市と接続する幹線道路の建設を開始する予定です。


バソン橋の完成により、1区とトゥードゥック市の街並みが変わり、
トゥードゥック市とホーチミン市中心部の移動距離が短縮された。
撮影:レー・リン


 

ホーチミン市は70の主要プロジェクトの建設を計画しています。その中で、環状道路3号線プロジェクトは衛星都市との接続を強化し、都市中心部の交通負担を軽減する役割を果たします。ホーチミン市-ロンタイン-ザウザイ高速道路、ホーチミン市-モックバイ高速道路、ホーチミン市-ニャチャン高速鉄道は、地域間の接続を改善するために建設が加速されています。これらの路線は移動時間の短縮だけでなく、経済発展の促進、投資誘致、ホーチミン市と周辺省との貿易拡大にも寄与します。

また、ホーチミン市交通建設投資プロジェクト管理委員会(交通委員会)のルオン・ミン・フック委員長によると、2025年は地域間連携プロジェクトの年と位置付けられています。ホーチミン市とティエンザン省を結ぶ国道50号線の全面改良・拡張プロジェクトや、ホーチミン市-ロンタン高速道路とロンタン空港を結ぶ東の玄関口となるアンフー交差点プロジェクトなど、一連のプロジェクトが完成し、運用開始される予定です。


アンフーインターチェンジが完成すれば、
ホーチミン市東部の交通渋滞を緩和され、交通接続が改善されると期待されている。
撮影:レー・リン

計画通りに工事を完了させるために、3交代4シフトで作業を進める労働者たち。
撮影:レー・リン



さらに、国道50号線の拡張プロジェクトも同様に重要な役割を果たします。この道路の改良により、ホーチミン市と南西部の各省との接続が強化され、輸送能力が向上します。このプロジェクトは、メコンデルタ地域全体の社会経済発展を促進し、交通渋滞の緩和にも貢献します。

ホーチミン市-モックバイ高速道路はホーチミン市とタイニン省を結び、カンボジアとの貿易の拡大を促進します。この戦略的プロジェクトは、国境地域の経済発展を推進し、重要な国際交通軸を形成することを目的としています。

さらに、環状道路4号線は、ホーチミン市とホーチミン市とロンアン省、ビンズオン省、ドンナイ省、バリア・ブンタウ省などの近隣省を結ぶ重要な交通回廊を追加します。この道路により、環状道路3号線の負担を大幅に軽減され、貨物や乗客の移動を円滑にするだけでなく、ホーチミン市と東南部地域とのつながりが強化されます。


 

より現代的で広々とした道路に改良される中心市街地の多くの道路。
撮影:トン・ハイ/ベトナムフォトジャーナル


これらの重要な交通プロジェクトは、多大な利益をもたらすことが期待されています。ホーチミン市と周辺地域とのつながりを強化するだけでなく、産業、商業、サービス、観光の発展も促進します。同時に、人々の生活の質を向上させ、都市交通インフラの新たな姿を創出し、ホーチミン市の持続可能な発展を推進することにも貢献します。 


文:トン・ハイ

撮影:グエン・ルアン、トン・ハイと資料



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