アオザイにハン・チョン絵画の刺繍
ベトナムの伝統文化を多くの人に広め、自分のファッションコレクションを作りたいという願いから、デザイナーのグエン・トー・トーはアオザイにハン・チョン絵画の刺繍を施したハン・チョン・ファッションコレクションを立ち上げました。
公衆衛生分野を専攻する学生だったグエン ・トー ・トーは幼い頃から絵を描くのが上手く、さらにいくつかのファッションのクラスを受講し、トー店である自身のファッションブランドの構築に乗り出しました。 デザイナーのグエン・トー・トーはドン・ホー絵画のファッションコレクションを完成させた時からハン・チョン絵画を取り入れるというアイデアを思いつき、それが多くの人々に好評だったそうです。 彼女は「まず、ハン・チョン絵画のレ・ディン・グエン画家のところへ行き、絵画を購入し、それぞれの絵に描かれているモチーフの意味を学びました。 その時になって初めて、ハン・チョン絵画をファッションの観点からより多くの人に届けたいという願いを込めて、ファッション・コレクションに取り組み始めました」と語ってくれました。このコレクションを実現させるために、ハン・チョン絵画のモチーフに付加価値を与える素材選びから始まりました。
「誰もがベルベット生地は老人を表現すると言います。しかし、ハン・チョン絵画の質感はとても素朴なので、作品の価値を高めるためにベルベットを選びました。また、私がこの仕事を始めた時からファッションブランドのメインファブリックとして目指していたのも事実です」とデザイナーのグエン・トー・トーは話していました。このコレクションは約1年かけて制作され、「女性へ」「四分の一」「ブー・モンを渡る鯉」「タ・タイン・ロン」の絵が描かれた8着の衣装が作られました。キャンバスに絵を描き直すのは再印刷ができない代わりに、ペンを使って一筆一筆描く必要があるため、時間がかかります。さらに、彼女はより魅力的な製品を描く過程でより創造的でもありました。
生地への描画が完了すると、パターンの刺繍が始まります。 手刺繍はトゥオン・ティン刺繍村の刺繍職人によって手作業で施されました。手刺繍のモチーフには創意工夫と細心の注意が必要です。「ヴー・モンを横切る鯉」という絵が刺繍された衣装などの小さなモチーフには、魚眼画像を最もリアルに刺繍する才能が刺繍師に必要とされます。 衣装を通して、手刺繍された糸の一本一本や上質なベルベット生地のシャープさを感じることができます。
デザイナーのトー・トーが制作した印象的な作品の数々。写真: 資料
デザイナーのグエン・トー・トーは次のように語っています。「ハン・チョン絵画のファッションコレクションが終わったら、ハノイに関するさらなるコレクションを発表し続けるつもりです。私は自分のコレクションを通じて、忘れ去られた伝統文化をより多くの人々、特に今日の若者に残し伝えることに貢献したいと考えています」。
文:ガン・ハー、写真:カイン・ロン、資料