東南アジアの海岸浸食を防ぐ解決策

東南アジアの海岸浸食を防ぐ解決策

 

 

東南アジアは、世界で最も侵食が多く記録されている地域です。カンボジアでは、海岸線を持つ4つの州すべてで海岸侵食が発生しています。インドネシアでは、海岸線全体の約35%が中程度、高度、または非常に高レベルの侵食を受けています。この割合はマレーシアで29%、フィリピンで10%、そしてタイでは、タイ湾沿いの海岸線の11.1%が深刻な侵食に見舞われています。

 

インドネシアは「万の島々の国」と呼ばれるほど、その領土には1万7千以上の島々からなる群島で構成されています。インドネシアの小さい島のほとんどは海抜1メートルをわずかに超える程度の高さしかなく、多くの沿岸地域は気候変動の脅威にさらされています。専門家は、2050年までにインドネシアの何千もの小さな島々と沿岸地域の何百万もの家が消失すると予測しています。そのため、「ジャカルタポスト」によれば、インドネシアのアイルランガ・ハルタルト経済大臣は、「グレート・ガルーダ」と呼ばれるジャワ島北部全域を囲む防波堤システムを建設する予定で、総費用は最大600億ドルと見積もられていると語りました。


 

波によって壊れたフートゥアンビーチ(トゥア・ティエン・フエ)沿岸道路。
撮影:トゥオン・ヴィ/ベトナム通信社



 

さらに、タイ当局は海岸侵食が同国の環境悪化の直接的な原因であることを認めています。統計によれば、合計830キロメートルが深刻な侵食を受けており、これはタイの海岸線全体の約27%にあたります。タイにおける海岸侵食は生態系や天然資源を脅かしており、その中には沿岸のマングローブ森林やサンゴ礁なども含まれています。

1980年代から、プミポン国王と王妃はペッチャブリー県チャアム地域に王立研究開発センターを設立し、貯水池の建設、丘陵地帯へのダム建設、植樹など多くのプロジェクトを実施してきました。その後、タイの貴重なマングローブ森林生態系の回復を目的としたキャンペーンが展開され、国民全員にマングローブの植樹活動への参加を呼びかけました。彼らは竹杭に沿って若いマングローブの苗木を植えました。これは土壌を保持し、海の波による侵食を防ぐのに役立ちます。

 

クアンチ省ゾーハイ-クアンヴィエット海岸の緊急浸食防止堤防
プロジェクトの堤防本体で縁石を平らにする労働者たち。
撮影:グエン・リン/ベトナム通信社


 

過去20年以上にわたり、ベトナムでは海岸侵食の範囲と激しさが増大していることが記録されています。海岸は経済的、また景観的な価値をもたらすだけでなく、沿岸保護において重要な役割を果たしているため、侵食による損失は非常に大きく、時間とともに著しく増加する傾向があります。海岸の侵食を防ぎ、海岸を保護するために、一部の地域では構造的解決策と非構造的解決策の2つの解決策のいずれかを適応しています。

フィリピン南部では、地元の先住民グループが気候変動の深刻な影響に適応せざるを得ない状況にあります。国連開発計画の適応基金気候イノベーションアクセラレーター(AFCIA)の支援により、これらのコミュニティは持続可能な解決策を生み出すために大きな進歩を遂げています。


防波堤の築造により堆積が促進され、ホンダット郡(キエンザン省)
の海岸堤防部分に形成された防護林地帯。撮影:レ・フイ・ハイ/ベトナム通信社


 

フィリピンのジェムエルの地元部族長ペリノ氏は竹が侵食を防ぎ、劣化した土壌を回復するのに役立つことから、森林保護における竹の価値を強調し、このプロジェクトではプランギ川沿いに20ヘクタールの植生を植えることを目指していると述べました。さらに、地域社会では台風や洪水により耐性のある家屋を建てる際にも竹が好まれています。

海岸侵食は非常に複雑な問題であり、時間や空間に応じて常に変化しています。この現象が環境、生態系、さらには経済に及ぼす影響は予測不可能なため、東南アジア諸国が海岸侵食に対抗し、海岸を保護するための対策を講じることが極めて重要です。


 

文:ベトナムフォトジャーナル

撮影:ベトナム通信社



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