手を取り合ってメコン川の水源を守る

手を取り合ってメコン川の水源を守る

気候変動の悪影響、環境汚染、人口増加、メコン流域の水と関連資源の持続不可能な開拓と利用など、重大な課題に直面しているカンボジア、ラオス、タイ、ベトナムを含むメコン川委員会加盟国がラオスで会合を開きました。メコン川流域の水の安全保障と持続可能な開発を確保するために共同で革新し、協力することに合意しました。


会議では、メコン川流域開発戦略2021-2030を達成するための協議/計画に合意しました。これには次の5つの優先事項が含まれます。健全な社会のために水と関連資源へのアクセスと利用を改善する。包摂的な経済成長に向けた開発活動の持続可能性を高める。気候と災害のリスクに対する回復力を高める。流域全体の観点から地域協力を強化する。


 

共通の成果に加えて, 各国はメコン川流域の持続可能な開発と環境管理に関連する効果的な解決策について共有しました。 近年, メコン川の下流にあるベトナムは引き続き活発であり、責任あるメンバーとして,MRCの他の加盟国および国際パートナーとの協力を促進し、水資源およびメコン川の関連資源の利用効率を高め、自国および特にメコン川デルタ地域の社会経済的発展に貢献しています。

 


 

ベトナムはキエン・ザン省、ハウ・ザン省、ソック・チャン省、バック・リエウ省、カー・マウ省、ティエン・ザン省、ロン・アン省、ドン・タップ省など各省における人々の日常生活と生産に必要な真水を提供するために、塩水を阻止し、真水を貯め、高潮を防ぐ機能を持つグエン・タン・タイン運河の端に、カイ・ロン - カイ・ベー灌漑施設と水門を建設しました。これらは防潮堤と組み合わさり、気候変動に積極的に対応し、地域の生産モデルが乾季に自然災害によって受ける被害を軽減する施設群を形成しています。同時に、雨季には地域に淡水を提供し、地域の社会経済開発を促進する条件を作り出しています。これにより、沿岸養殖地域と農業生産地域の間の紛争も解決されます。

 

それに伴い、ベトナムはメコンデルタの酸性土壌を改善するための効果的な解決策を研究し普及させ、この地域の作物の生産性向上に貢献しています。米・えび輪作などの「自然派」農業モデルの実践を推進し、そこから地元農家の農業生産から農業経営への発想転換を支援し、価値ある商品を生み出してアイデンティティーを持つブランドを作り出すというのが長期的な目標です。その時、この地域は有機農業に特化した地域となり、世界中から客が訪れ、滞在し、有機農業観光を体験するようになるでしょう。

流域の水の安全保障と持続可能な開発を確保することが緊急の課題となるため、河岸諸国とパートナー間が協力し、考え方を一新し、より創造的になり、開発パートナーと協力し続け、また潜在的なパートナーとも協力し続け、地域社会の意思決定プロセス、資源動員メカニズムの革新過程において共同体の参加を強化する必要があります。

文:VNP、写真:ベトナム通信社


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