ベトナムは持続可能な漁業を構築
違法・無報告・無規制漁業を防止し、国際規制の調和と漁業の持続可能な発展に向けて進むことがベトナムの目標であり、コミットメントです。最近、ベトナムは「イエローカード警告」を早期に解除するためにEUとの協力を積極的に強化しています。
10月10日から18日まで、欧州委員会(EC)査察団はベトナムを訪問し、違法・無報告・無規制漁業防止に関する欧州委員会(IUU)の勧告の実施結果を確認すると決定しました。
ECがベトナムの水揚げされた水産物に対する「イエローカード」警告を解除するか、或いは継続するかという結論を出すために、IUU漁業防止対策に関する勧告の実施結果を評価するのはこれで4回目となります。
農業農村開発省はベトナムがIUU漁業防止対策、国際規制の調和とベトナム漁業の持続可能な発展に向けて取り組んでいることを確認しました。同時に、IUU漁業防止対策、また民間漁業から責任ある発展した漁業への転換におけるベトナムの現状、取り組み、決意に関する信頼と相互理解を築き、2017年漁業法の施行を通じて持続可能な発展を図ってきました。
農業農村開発省は2021年3月11日付の339/QD-TTgで批准されたベトナムの2030年までの漁業開発戦略、2045年までのビジョンを効果的に実施するため、水産業を持続可能かつ責任をもって発展させ、国際的に統合し、IUU漁業防止のためのプログラム、プロジェクトおよび計画を公布するよう首相に提出しました。
IUU漁業防止対策の解決策促進に関する会議で、ファム・ミン・チン首相はIUU漁業対策は何よりもまず国家と国民の利益になると述べました。首相は法執行、環境保護、持続可能な開発に対する人々の意識を常に高めるよう要請しました。それに加えて、違法漁業を減らす方向で農業と加工を増やし、人々の生計手段を創出、仕事を斡旋し、水産物搾取に関する国や団体の勧告を完全に解決することで新たな問題が発生したり、IUU漁業防止対策が発生したりしないよう要請しました。
持続可能で責任ある漁業の構築、国際統合、そして近い将来にはECのイエローカードの解除という目標を掲げ、政治システム全体が積極的に取り組んでいます。中央から地方レベルまで、特に中央が管轄する沿岸部の28の省や都市の沿岸地域は、これを地方レベルでの優先かつ緊急の課題と考え、IUU漁業防止対策への取り組み、努力、決意を示しています。
これまでにVNFishbaseデータベースに登録・更新された全長6m以上の漁船の総数は7万3282隻です。有効なライセンスを持つ15メートル以上の漁船は2万9489隻ありますが、その中で2万7810隻(94,3%)がVNFishbaseデータベースに登録および更新されています。全長15メートル以上の漁船に航行監視装置(VMS)を設置した漁船の活動を監視するための情報技術の活用と漁船監視システムの利用率は97,65%(2万8797隻/2万9489隻)に達しました。
ベトナムは東南アジア諸国およびオーストラリアとIUU漁業防止対策のための国際協力に関する政府レベルの協定に署名し、「2020年から2025年の期間にASEANにおける違法・無報告・無規制漁業防止に対処するためのロードマップ策定」というイニシアチブ構築を主宰し、東南アジア漁業開発センター(SEAFDEC)、国連食糧農業機関 (FAO)などの国際機関と協力して寄港地処置規制、電子トレーサビリティ、海上での積替えを実施するための解決策に取り組んでいます。
- 文:ベトナムフォトジャーナル
- 撮影:ベトナム通信社
訳者:ソン・タム・クエン - デザイン:レー・チャン・ニュン