グエン・フオン・ガー大使と新時代の人民外交物語

グエン・フオン・ガー大使と新時代の人民外交物語

グエン・フオン・ガー大使はベトナム初の女性外務次官であり、ベトナム友好団体連合(VUFO)の第5期(2013年〜2018年)会長でもあります。グエン・フオン・ガー大使は外交および人民外交の分野に35年間従事し、ベトナム外交に多くの積極的な貢献をしてきました。


ベトナムの3つの柱(党外交、国家外交、人民外交)の中で、人民外交はベトナム外交のユニークで独創的な特徴と考えられています。その中でも特にVUFOは人民外交の最前線に立つ専門機関です。

グエン・フオン・ガー大使が会長だった時代、VUFOは多くの積極的な革新をもたらし、外交関係者特有の強みを促進するという人民外交において中核的な役割を効果的に果たし、外交と国家外交、特に民主主義、人権、島主権の問題における国益の保護と促進において党を効果的に支援したと評価されました。

グエン・フオン・ガー大使によると、人民外交には多くの段階があるそうです。1945年にベトナムは独立を果たしましたが、他国と国交を持たなかったため、この時期は主に人民外交に依存していました。ベトナム民主共和国(現在のベトナム社会主義共和国)の誕生直後、ホーチミン主席の指揮の下で人民外交機関が設立されました。

ホーチミン主席がペトログラード、現在のサンクトペテルブルクに初めて到着して100周年(1923年6月30日 〜2023年6月30日)を記念し、サンクトペテルブルク(ロシア)のホーチミン主席像の落成式で演説するグエン・フオン・ガー大使。
写真:資料


 

当時の人民外交のチャンネルは、ベトナムの正義の戦争に対する世界の進歩的な人々の支援を集める上で非常に強力に機能しました。

 

戦争終了後、人民外交は大きく変化し、社会保障問題などの封鎖や通商禁止を解除するよう米国に働きかけるなどのマクロの問題から、国際的な友人や非政府組織にベトナムの戦後復興を支援するよう呼びかけました。

 

ブラジル代表団と記念写真を撮るVUFO前会長グエン・フオン・ガー氏(左から4人目)。
写真 : 資料



 

第13回党大会文書の発行は党外交と国家外交、そしてVUFOとグエン・フオン・ガー大使個人による重要かつ継続的に粘り強く貢献した人民外交という3つの柱を備えた総合的、また現代的なものであることを確認しています。

 

グエン・フオン・ガー大使は「人民外交チャンネルは前向きで有利な社会基盤を築き、ベトナムと他国とのパートナーシップの拡大に貢献し、国家外交チャンネルではその役割を促進できない分野や問題におけるベトナムと他国との関係を促進します」と述べました。

2023年初めに報道陣と会見するVUFO。写真 : 資料



 

具体的には、人民外交は人間関係を豊かにし、魅力を高め、それによって異なる国の人々の間に感情的な絆を生み出すことに貢献します。状況がより複雑になるにつれ、人民外交は、時には党外交や国家外交を最大限に支援するための前向きな社会的基盤を作り出す役割を果たしています。

 

外国代表団を率いてベトナムのファンシーパン山頂を訪れたグエン・フオン・ガー大使。
写真 : 資料

グエン・フオン・ガー大使によると、人民外交はベトナム外交の貴重な資本であり、貴重な経験であるだけでなく、ユニークかつ創造的な特徴でもあります。したがって、人民外交がその独自の強みを促進するためには若者、企業、著名人、知識人、宗教の参加を惹きつけるために、あらゆるレベルとセクターの参加が必要であり、そこから特に民主主義、人権、島の海洋主権の問題における国益の保護と促進における党の外交と国家外交を効果的に支援する必要があります。


文:タオ・ヴィ

撮影:ヴ―・カイン・ロン/ベトナムフォトジャーナル



 


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