オ・チュム寺の祭り

オ・チュム寺の祭り

200年以上の歴史があるオ・チュム・アラム・プレク・チェク寺(またはオ・ チュム寺)は、ソク・チャン省ガ・ナム市ヴィン・クオイ村ヴィン・タイン集落に位置し、地元人口の30%以上を占めるクメール人コミュニティの宗教、文化、スポーツ活動の発祥の地です。最近では、全員が力を合わせてゴーボートの製作し、毎年恒例の伝統的なゴーボートレース祭りに向けて練習に取り組んでいます。



クメール人のゴーボート作りを見学

「ゴー(Ngo)」と呼ばれるクメール族の伝統的な木造船は、河川地域のクメール族の日常生活と長年にわたって密接に結びついていることから、ゴーボート製造の職業も人々の需要とともに発展してきました。特に、旧暦の10月の満月の日に開催されるクメール族の最大の祭りの一つであるオク・オム・ボック(月崇拝の祭り)の前に、ゴーボートの修理と新造が行われ、賑わいを取り戻します。

熟練した地元クメールの職人とオー・チュム寺の僧侶たちは、同寺の男女のゴーボートチームのために新しいボートの製作に忙しくしています。ゴーボートはナーガヘビのような形をしており、体は細く前傾し、頭は湾曲していて鋭くなっています。


 

オ・チュム寺では、長さ33メートル、定員50人以上のゴ ーボートを2隻製造していますが、各工程を慎重に行うには職人の技術と高い集中力が必要です。オ・チュム寺の住職ソン・フォック・ロイ尊者は「現在オ・チュム寺は男子チーム用のゴー・ボートを完成させていますが、女子チーム用のボートは建造中で、全員が時間までに完成させようと急いでいます。チームはオク・オム・ボック祭りで行われる毎年恒例の伝統的なゴー・ボートレースに向けて練習に励みます」と語っていました。

 

クメール人はゴーボートを神聖な物だと信じているため、練習や競技のためにゴーボートを持ち込む前に、ボートチームの勝利を神に祈る進水式を行わなければなりません。式典にはチームと集落の人々、地元の人々も参加します。

 

ゴーボートの外側にある特徴的な装飾は、多くの場合シンボルや明るい色で、強さ、速く泳ぐこと、勝利を象徴している。

オク・オム・ボック祭りに向けて積極的に練習

上から見たオ・チュム寺。

 

オー・チュム寺は地元のゴーボート競技において伝統と実績を誇る団体として知られています。オー・チュム寺には2つのチームがあり、男子チームは2005年に設立され、女子チームは2017年に設立されました。どちらもソク・チャン省で毎年行われる伝統的なボートレース競技のほか、近隣地域で開催される数多くのレースにも参加しています。

 

特別なことは、オ・チュム寺女子チームがソク・チャン省で開催される2023年オープンゴーボートレーストーナメントのディフェンディングチャンピオンであるため、女子選手たちは非常に積極的に練習し、その地位を維持しようと決意していることです。ノン(伝統的な帽子)をかぶったクメール人の女性たちが、太陽の日も雨も関係なく熱心に練習に励み、櫂を振りながら泡を立て、川全体をかき回す姿は、地域の人々から多くの愛、支援、激励、応援を受けてきました。

 


男子チームは、午後5時以降から練習を行う予定で、その前に寺の庭でウェイトトレーニングや体操などの激しいウォーミングアップを行います。彼らは、地域のスポーツに貢献する喜びと誇りを持っているので、勤務が終ってから練習に時間を費やしています。

現在、ソク・チャン省のゴボートレーストーナメントでディフェンディング女子チャンピオンとなるオ・チュム寺の女子チーム。

築200年を超えるオ・チュム寺は、2023年初めに本堂を新築し落成したばかりで、現在、塔の付属品、寺院の敷地、塀の工事を続けている。この地域の道路、橋、運河などの他のインフラはますます良くなり、堅牢になり、新しい田舎の顔の変化に貢献している。

文:ソン・ギア

撮影:グエン・ルアン/ベトナムフォトジャーナル

訳者:ソン・タム・クエン



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