ASEANはミャンマーとタイと連携して地震による被害に対応
3月28日にミャンマーとタイを襲ったマグニチュード7.7の地震に対応するため、2025年のASEAN議長国であるマレーシアが主宰した特別緊急オンライン会議でASEAN外相らが声明を発しました。
共同声明はASEANの団結と結束を反映しています。それに基づき、各国外相はミャンマーとタイ、特に被災者に対して、改めて深い哀悼と同情の意を表明しました。また、ミャンマーとタイへの強力な支援と連帯を再確認し、地震後の対応においてASEANが両国と肩を並べて取り組むことを強調しました。
ASEANは人道支援の緊急性を認識し、ASEAN緊急対応評価チーム(ERAT)、ASEAN緊急災害ロジスティックシステム(DELSA)、都市部捜索救助活動(USAR)などの様々なメカニズムを通じて、救援と復興活動への支援することを表明しました。この支援は、ミャンマーとタイが設定した優先事項に基づいて行われます。
会議で発言したド・フン・ヴィエット外務副大臣は、ベトナムが両国と肩を並べてげんざの困難を乗り越えていくと明言しました。その後間もなく、国防省救助・救援局副局長ファム・ヴァン・ティー少将と公安省消防局副局長グエン・ミン・クォン大佐が率いるベトナム国防省と公安省の救助隊106人が、救援物資とともにミャンマーのヤンゴン空港に到着しました。
ベトナム人民軍副参謀総長フイン・チエン・タン上将は、ベトナム人民軍がミャンマーでの人道支援や災害救援活動に参加することは、国際社会に対するベトナム共産党、国家、そして国民の高い責任感を示し、国際関係と国際協力におけるベトナム人民軍の威信、責任感そして能力を確認するものである述べました。
ミャンマーが地震の影響を克服できるよう、ベトナムはミャンマーの要請に応じて緊急救援物資の提供を決定し、地震復旧支援として30万ドルの援助金を供与しました。 計画によると、ベトナムの救助隊は地震の被災地で救助・救難任務を展開し、救援物資も被災地の住民へ届けました。 ベトナム代表団の団長は、代表団が困難を恐れず断固とした精神を持ち、ミャンマーの人々と国を助けるためにあらゆる任務を受け入れ、遂行する準備ができていることを強調しました。
さらに、マレーシアは国家災害管理庁(NADMA)から10人の専門家を含む最初の支援チームをミャンマーのヤンゴンに派遣し、状況を評価し技術支援を行いました。 また、40人からなる第二チームもミャンマーに到着し、優先順位に基づいて救援活動を実施しています。
さらに、中国、インド、ロシアもミャンマーを支援するために救助隊を派遣しました。中国政府は緊急人道援助を提供し、ミャンマーの救助活動と災害救援活動を支援する用意があると述べました。 中国外務省はまた、ミャンマー国民が困難を乗り越えられるよう支援したいという意向を強調し、両国間の揺るぎない友好関係を確認しました。
国連は、ミャンマーがマグニチュード7.7の強い地震からの復興を支援するために中央緊急対応基金(CERF)から500万米ドルを拠出し、さらなる救援の必要性を評価し、人道的対応を調整します。
世界保健機関(WHO)は、ミャンマーでの地震を最高レベルの緊急事態と評価し、今後30日間で命を救い、のミャンマーにおける人命救助と疫病の流行を防ぐために、800万ドルの緊急支援を呼びかけました。
文:ベトナムフォトジャーナル
撮影:ベトナム通信社