革命の故郷キンバックの新しい姿

革命の故郷キンバックの新しい姿

キンバック地方(バクニン)は、クアンホー民謡、学問の伝統、そして豊かな文化遺産で有名なだけでなく、英雄的な革命時代の痕跡を残す多くの「赤い住所」を今も保存していることでも知られています。時を経ても、この革命の地の歴史の情景や記憶は大切に保存され、精神的な支えとなって、革命の村々が刷新を目指して努力を続け、新しい時代の発展への希望を胸に、現代的で文明的な姿を築き上げています。

革命の伝統を守り、発揮する 

私たちが最初に訪れたのは、革命の象徴的な地域の一つであり、故グエン・ヴァン・クー書記長の故郷でもあるフーケー区でした。抗戦の時代、フーケーの人々は愛国の伝統を発揮し、全国民と力を合わせて独立と自由を勝ち取りました。 


今日のフーケー区の姿 。 撮影:カイン・ロン/ベトナムフォトジャーナル
グエン・ヴァン・クー書記長記念区域は、フーケーの地における革命の伝統を学ぶための「赤い住所」として、市民に親しまれている。  撮影:カイン・ロン/ベトナムフォトジャーナル

現在、グエン・ヴァン・クー書記長記念区域は、フーケー・トゥオン区にある同志の家族の約5千平方メートルの敷地に建設されています。そこには、簡素な藁葺きの家、ヤシの木立、竹林の風景が再現され、この不屈の共産主義戦士にまつわる物語が世代を超えて語り継がれています。 

フーケーの住民である73歳のダム・ティ・トゥさんは感慨深げに語りました。「近年、党組織、政府、そしてフーケーの人々が、革命の伝統、歴史、地域文化の教育に常に力を注いでくださっていることをとても嬉しく思います。宣伝活動、テーマ別討論会、歴史の証人との交流、政策受益者家庭への訪問などが定期的に行われ、若い世代に愛国心、国家への誇り、そして故郷への責任感を育むことに貢献しています。」 

 

フーケー区の職員による公共行政の業務は、科学的かつ統一的に進められ、住民が各種手続きや書類の処理を円滑に行えるよう支援している。  撮影:カイン・ロン/ベトナムフォトジャーナル

 

フーケー区党委員会事務所のグエン・ティ・ガー副所長によると、故グエン・ヴァン・クー書記長の故郷であるという誇りは、歴代の職員や住民が絶えず郷土の発展に尽力する原動力となってきました。この地域は経済発展と歩調を合わせて、常に伝統的価値観の保存、文化的アイデンティティの維持、そして革命の伝統に関する教育に重点を置いています。 

フーケーだけでなく、ドングエン区のドンキー寺院-祠堂遺跡群も、ベトナム革命の「赤い住所」の一つです。蜂起前の期間(1940年〜1945年)には、チュオン・チン書記長をはじめ、ホアン・ヴァン・トゥー、ホアン・クオック・ヴィエット、グエン・ルオン・バンといった中央委員会の多くの幹部がここに身を隠していました。 


チュオン・チン同志の記念館を見学に訪れる市民。  撮影:カイン・ロン/ベトナムフォトジャーナル
ドングエン区のドンキー寺院-祠堂遺跡群の中に設置されているチュオン・チン同志の記念館。  撮影:カイン・ロン/ベトナムフォトジャーナル

 

ドンキー寺院-祠堂遺跡群管理委員会のズオン・ヴァン・クー委員長によると、この地域は遺跡の保存に加えて、革命遺跡を結ぶ観光ルートの整備を進め、歴史的価値を広め、愛国的な伝統についての教育を促進することを目指しています。 

さらに、トゥーソン区にあるディンバン祠堂は、キンバック地方を象徴する特別な存在でもあります。建築的且つ芸術的な価値で有名なだけでなく、ベトナム革命の多くの重要な節目と結びついており、ホー・チ・ミン主席を四度にわたって迎えたという栄誉にも輝いています。約300年の歴史を経て、戦争や幾度もの修復を乗り越えた今もなお、その古き良き魅力を保ち、国家特別遺跡に認定され、バクニンの人々の誇りとなっています。 

その輝かしい伝統を受け継ぎ、各地域では若い世代が革命の伝統を継承できるよう育成に特に力を入れています。若者たちには地域の政治的任務に参加する機会が与えられ、故郷の革命と文化の伝統に基づいた貢献意欲を育むよう促されています。 


若い世代に対する愛国心と郷土の伝統を教育する取り組みは、学校で常に実施されている。  撮影:カイン・ロン/ベトナムフォトジャーナル
 

革命の「赤い住所」から急速に発展する都市、伝統的な工芸村から現代的なデジタル変換モデルへと、キンバックの地は今、歴史的且つ文化的基盤と革新への熱い願いを基盤に新たな発展の物語を紡ぎ続けています。 

新しい時代における新たな姿を創造する 

革命の伝統を受け継ぎ、キンバックの農村地域は今日、社会経済の発展、文明的な都市の構築、そしてデジタル変換の時代における文化的アイデンティティの維持という道のりにおいて、力強い変革を遂げています。 

 

美術木工製品の輸出市場の需要に応えるために、職人たちは製造技術をさらに磨かなければならない。  撮影:カイン・ロン/ベトナムフォトジャーナル
 

 

今日、フーケーを訪れると、その大きな変化をはっきりと感じることができます。舗装された広い道路が伸び、現代的な高層ビルが次々と建ち並んでいます。フーケー、フオンマック、チャウケーの三つの区が合併して誕生した新しいフーケー区は、文化と革命の伝統を基盤に、緑豊かで現代的、そして住みやすい都市を目指しています。 

フーケー区人民委員会の報告によると、2025年の同区の総予算収入が5420億ドンを超え、そのうち国内収入は予算を224%上回りました。これは、インフラ整備、生活の質の向上、そして大規模な都市開発プロジェクトの推進に向けた重要な資金源となっています。 

地方の重点の一つは、科学技術、イノベーション、そして国家のデジタル変革の発展に関する党中央政治局決議第57号の実施を強化することです。行政分野におけるデジタル変革の取り組みが統合的に進められ、都市計画、都市管理、そしてハイテク農業の発展のための基盤が構築されています。 

フーケー区党委員会副事務所のグエン・ティ・ガー副所長によると、二層制の行政モデルを導入した直後から、公共行政サービスセンターの職員は常に働きやすい環境が整えられ、住民に最良のサービスを提供してきました。専門職員に加え、青年団や各種団体も住民がオンラインで行政サービスを利用できるよう直接支援しています。今年上半期だけで同センターには3,546件の申請があり、そのうち99%以上がオンラインで処理されました。 

フーケー区とともに、ドングエン、チャンハー、ドンキーが合併して設立されたドングエン区も新たな活力を生み出しています。 

 

今日のドングエン区の姿。  撮影:カイン・ロン/ベトナムフォトジャーナル
ドングエン区では、新しい都市エリアの建設が次々と進められている。  撮影:カイン・ロン/ベトナムフォトジャーナル

 

2021年から2025年の期間において、同区の地域内の生産額の年間平均成長率は5.5%、産業分野は年間約6%の成長率で、引き続き成長の原動力となっています。 首都ハノイに近く、主要交通路上に位置するという利点を活かし、ドングエン区は工業、手工業、商業、サービス業の発展を積極的に推進しています。 ドンキーの木彫工芸村は、ヨーロッパや米国などの主要市場で着実に確固たる地位を築いています。 

フオンマイ美術木工企業のチュ・ヴァン・フオン社長によると、国際市場に適応するために、生産設備に最新の機械を導入し、生産工程を短縮しながらも伝統的な手工芸の価値を維持することで、人々の収入増加と生活改善に大きく貢献していると述べていました。 

経済発展と並行して、文化的アイデンティティの維持も重要な使命となります。キンバック地方では、伝統芸能である古典演劇「トゥオン」が人々の精神生活の中でなお特別な位置を占めています。毎年旧暦の年末になると、多くの地域でトゥオンの劇団が招かれ、春の初めに住民のための公演が行われます。 


フーケー区の伝統あるトゥオン(古典演劇)クラブは、現在も保存・発展しており、区の祭りの際には公演を行い、また各地から巡回公演の招待を受けている。  撮影:カイン・ロン/ベトナムフォトジャーナル
経済やインフラの発展とともに、住民もまた伝統文化の振興にも力を注ぎ、観光客にクアンホーの歌を楽しんでもらう観光ツアーを開設している。  撮影:カイン・ロン/ベトナムフォトジャーナル
 

 

フーケー区の党支部書記であり、ダホイ住民組織長でもあるチャン・チュン・ソン氏によると、毎年、住民組織は伝統芸術の保存活動を維持するための財政支援を受けており、世代を超えてこの独特な芸術形式を継承していく環境が整えられています。 

特に、バクニン省の民謡「クアンホー」の遺産は、現代的な形で保存されています。 各地域では、観光客が史跡を訪れ、地元のクラブでクアンホーの歌を体験できるツアーを企画するとともに、歌詞や古い旋律、芸人に関するデジタルデータベースを構築し、観光ウェブサイトやソーシャルメディアプラットフォーム、デジタルマップなども開発しています。これにより、遺産の保存とともに、そのイメージをデジタル時代の観光開発と連携して広く発信しています。 

 

キンバック地方の史跡群は、国内外の観光客にとって魅力的な訪問先となっている。  撮影:カイン・ロン/ベトナムフォトジャーナル
キンバック地方の歴史的遺跡を訪れる外国人観光客。  撮影:カイン・ロン/ベトナムフォトジャーナル

革命の伝統は誇りの源であるだけでなく、精神的な支えでもあり、今日のキンバック地方の農村が新たな文明的で繁栄した持続可能なイメージわ築き上げ、前進し続けるための原動力となっています。

文:ガン・ハー

撮影:カイン・ロン/ベトナムフォトジャーナル


Top