ホーおじさんの名を冠する都市50周年:経済の中心から国際金融センターへ
ベトナムの活気ある経済拠点として発展してきたホーチミン市は、現在、東南アジアにおける国際金融ハブとなることを目指し、新たな発展段階に入っている。ホーチミン市に設立される予定のベトナム国際金融センター (VIFC-HCMC) は、新たな発展機会、グローバル資本、フィンテック、そして世界的なイノベーションが集まる拠点となることが期待されている。
サイゴン川沿いの新しい金融空間
ベトナム経済の原動力であるホーチミン市は現在、国内総生産(GDP)の約22〜23%、そして国家歳入の約27%を占めている。また、同市には国内の主要な金融機関、銀行、証券会社、そしてフィンテック企業の大部分が集中している。
国際資本がアジアへと大きく移行し、各金融センター間の競争が激化する中、ホーチミン市は国家経済の中心としての役割を維持するだけでなく、グローバル金融ネットワークへの参加を徐々により深めていくことを目指している。
上空から眺めると、ホーチミン市の既存中心部と新都市区トゥーティエムが、サイゴン川沿いに近代的な発展空間を形づくっていることがわかる。高層ビル群、新しい交通インフラ、そしてベンタイン〜スオイティエンを結ぶメトロ1号線が、国際水準を目指す都市のイメージ形成に貢献している。
2025年から2026年にかけて、VIFC-HCMCプロジェクトは国家の新しい政策によって法的枠組みが整備され、重要な実施段階に入る。VIFC-HCMCは、ホーチミン市中心部とトゥーティエム地区、そしてサイゴン川沿いの開発回廊を結び、現代的な金融エコシステムへと発展していくことを目指している。
新しい金融センターは、従来の金融機関が集まる拠点という枠を超え、金融、テクノロジー、イノベーションを統合させたモデルを目指している。フィンテック、ブロックチェーン、グリーンファイナンス、ビッグデータ、そしてデジタル決済などの分野が、将来の金融エコシステム構築における重要な推進力として位置づけられている。
戦略的ビジョン―グローバルなつながり
国際競争力のある金融センターを構築するために、ホーチミン市は制度、インフラ、人材、そしてテクノロジーの各要素の同期開発に注力している。新たな金融活動を促進するために、管理されたテストメカニズム(サンドボックス)、国際仲裁モデル、そして投資環境改善するための各種施策の研究などが検討されている。
それと並行して、すでに運行を開始したメトロ1号線に加え、環状道路や地域を結ぶ高速道路、そして将来開港予定のロンタイン国際空港などの交通インフラの整備も進められており、都市と地域、そして世界との接続性を高める役割を果たしている。
デジタル経済の急速な発展、キャッシュレス決済の普及、そして資本市場の急速な成長もまた、この変革の重要な基盤を形成している。これらは、ホーチミン市が地域における競争力を徐々に高めていく上で役立つ利点である。
シンガポールや香港(中国)などの大規模な金融センターとの競争に直面しながらも、活力に満ちた経済、大規模な企業コミュニティ、若い人材層、そして新しいトレンドへの迅速な適応力など、ホーチミン市には独自の強みがある。
VIFC-HCMCの建設は、ホーチミン市のにとって戦略的な発展の一歩であるだけでなく、ベトナムがグローバル金融ネットワークの中で地位を高め、統合的で創造的かつ持続可能な経済へと移行するための重要な機会でもある。
文:チュン・カイン
撮影:グエン・ルアン/ベトナムフォトジャーナル、ベトナム通信社





