ホアバンのサラダ - ディエンビエンの山々と森が生んだ真髄の味
ホアバン(日本名;フイリソシンカの花)のサラダは、何世代にもわたり、ディエンビエン省のタイ族の人々によって生活に欠かせないものとして受け継がれてきました。 今日では、この料理は家庭の食卓に並ぶだけでなく、多くのレストランのメニューにも取り入れられ、国内外から訪れる観光客に提供されるベトナム北西地方の名物料理となっています。
ホアバンは、古くからディエンビエンの山々や森を象徴する花として親しまれ、地元の人々の文化と精神生活と深く結びついてきました。ホアバンの季節になると、ディエンビエン省の村々では、籠を手に花を摘みに出かける人々の姿があちこちで見られ、山里に賑わいが広がります。
ディエンビエン省ムオンタン区バンテンB村に住むタイ族の女性、クアン・ティ・ヒンさんによると、摘み取ったホアバンは小袋に小分けにされ、市場に運ばれて売られます。 この素朴な花から、人々はさまざまな魅力的な料理を作ることができますが、その中でも「ホアバンのサラダ」は、爽やかで深みのある味わい、そして手軽に作れることから最も人気のある料理です。 本格的な味わいのホアバンの和え物を作るには、ホアバン、苦い竹の子、渋みのある葉、ピーナッツ、ニンニク、唐辛子、ショウガなどの材料を調和よく組み合わせることが必要です。 摘み取ったホアバンの花びらと雄しべを選り分け、きれいに洗って熱湯にさっとくぐらせ、水気を切ります。 欠かせない材料であるタケノコは主にヌーサ竹か苦いタケノコが使われ、茹でて水気を切り、細かく刻みます。
最も重要なのは混ぜ合わせる工程です。すべての材料を準備したら、みじん切りにしたニンニク、レモン、唐辛子、コリアンダー、マックケン(山椒の一種)、ショウガで作ったドレッシングとホアバンを一緒によく混ぜ合わます。 すべての材料が一体となって、香り高く独特な味わいを生み出します。 約20分ほど置いて味をなじませると出来上がりです。
クアン・ティ・ホンさんによると、調理方法は複雑ではないものの、美味しいサラダを作るには作り手の繊細な技が求められるそうです。その秘訣は、様々な野菜と香辛料を絶妙に組み合わせて独特の風味を生み出すところにあります。単にホアバンを茹でて塩、うま味調味料、唐辛子で和えるだけでは、味に深みがなく、北西地方の料理の真髄を十分に表現することはできません。
文:ガン・ハー
撮影:タット・ソン、チャン・タイン・ザン/ベトナムフォトジャーナル












