ビン・トゥアン省チャム族のカテ祭り

ビン・トゥアン省チャム族のカテ祭り

 

最近、ビン・トゥアン省とニン・トゥアン省に住むチャム族はカテ祭りを開催し、喜びと興奮に満ち溢れた雰囲気の中で多くの民族特有の伝統的な儀式や催事を行いました。このお祝いの日に、文化スポーツ観光省がビン・トゥアン省のチャム族のカテ祭りを国の文化遺産リストに載せる決定を発表するとビン・トゥアン省チャム族の喜びは倍増しました。


 

カテ祭りはチャム暦の7月の初め(太陽暦の10月ごろ)に行われるバラモン教に則ったチャム族の大祭で、今年はポー・サー・イヌ塔(ファン・ティエット市フー・ハイ区)の遺跡で開催されました。この神聖な祭りにはビン・トゥアン省に住むチャム族が参加するだけでなく、遠近を問わず多くの観光客がポー・サー・イヌ塔を訪れ、チャム族の共同体と喜びを分かち合います。

トン・ティ・ニャイさん(71 歳、ハム・トゥアン・バック県マ・ラム 町)は毎年カテ新年の機会に、彼女と近所の親戚や友人がこの塔に来て、二日間続くお祭りの行事に参加していると話していました。ポー・サー・イヌ塔のふもとの木陰で、ニャイさん と彼女の友人たちは寺院に供える伝統的なケーキを作りました。伝統的な衣装を着たチャム族の人々は供物を入れたトレイを頭に乗せ、丘を下って寺院とポー・サー・イヌ塔に向かいます。



女神の服を中に運び入れる前に行うポー・サー・イヌ塔の扉を開く儀式。撮影:フウ・タイン



ポー・サー・イヌ塔でのカテ祭り礼拝時間の前に供物を準備する儀式を執り行う人。撮影:ホアン・ハー


祭りのニ日間、多くの独特な儀式がポー・サー・イヌ塔で行われ、英雄や祖先を崇拝し、雨が降り、豊作を神に感謝するという神聖な意味があります。チャム族では塔にやって来て健康と平和を祈ると、家族は先祖や神々から祝福され、子供や孫には多くの幸運があると言われています。


 

カテ祭りでは多くの伝統芸術公演が行われ、見る者にとって非常に刺激的で魅力的です。さらに、チャム文化を紹介する多くの活動により、活気に満ちたカラフルで有意義なカテ祭り2022年となりました。カテ祭りはチャム族の人々の宗教的需要を満たすだけでなく、昔から伝わる地方文化の美しさと独特な旅行イベントとなり、観光客を惹き付けています。


 

 

チャム族のカテ祭りは文化スポーツ観光省によって、ベトナムで最大の15のフェスティバルの一つに位置付けられています。文化スポーツ観光省は議決No.776/QD-BVHTTDLを行い、ビン・トゥアン省のチャム族の伝統的なカテ祭りを国の無形文化遺産のリストに登録し、ビン・トゥアン省文化スポーツ観光局がカテ祭り2022で発表しました。


文:ソン・ギアー

撮影:グエン・タン、フウ・タイン、ホアン・ハー、レー・ミン



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