ことし秋のアメリカ大統領選挙で政権奪還を目指す民主党の候補者選びは、新型コロナウイルスの感染拡大で少なくとも来月上旬までは予備選挙が行われない見通しです。
こうした中、最有力候補のバイデン前副大統領は27日、医療現場の最前線に立つ看護師や救急救命士らとネット上で対談する催しを開きました。
この中で、バイデン氏は、不足している人工呼吸器をめぐってトランプ政権の対応が遅いと批判するとともに、トランプ大統領が経済活動の早期再開に意欲を示したことについても「計画なしに再開させれば大惨事になる」と警告しました。
一方、サンダース上院議員も27日、医師や看護師と対談する同様の催しをネット上で開き、感染防止に取り組む姿勢を強調しました。
アメリカでは、国民の関心が新型コロナウイルスの問題へと移る中、トランプ大統領は毎日、記者会見を開いて対策をアピールし、メディアもこれを大きく取り上げていて支持率は上昇傾向にあります。
これに対して、民主党の候補者2人は選挙集会などを開けず、存在感は低下しがちで、インターネットを駆使して事態を打開しようと模索しています。(NHK)
ソース:VOV