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Arts

桜と日本人の哲理

我々が3月末に日本に来たが、桜は今年の冬がおそらく異常に長かったため、まだ咲いてかなかった。日本人の同僚によると、桜(日本人の呼び方)は 今年の咲きはこの20年間で一番遅いようである。せっかく寺院、仏塔が桜の葉の下に隠されることで有名な古風な京都に来たのに、日本文化のシンボルの一つである桜の優美さを楽しめなかったことが残念であった。しかし、その代わりに、共同通信社の同僚からこの花の持つ気高さについて紹介してもらった。

 毎年、桜は3月下旬〜4月上旬の間に一度しか咲かない。日本の桜は約300種ある。ハノイでの共同通信社に特派員として務めたことがあったジャーナリストのミカさんは桜が満開した時に春が来ると言った。暗い冬の日の後、日本の街は急に桜のピンク色、白色または紫色で明るくなる。日本人は約2週間しか桜の美しさを拝むことができない。桜ははかない美しさ、純粋な美しさを持って、咲くときにですべてのつぼみは一斉に咲く。奇妙なことは桜が一番美しい時に、その短い生涯が終わることである。

3月26日にグエン•ドゥック•ロイゼネラルディレクター(左から2番目)をリーダーとするベトナム通信社の代表団と
仙谷由人
議員(左から3番目)との会談。


3月26日にグエン•ドゥック•ロイゼネラルディレクター(左から3番目)をリーダーとするベトナム通信社の代表団と
日本の経済産業大臣(左から2番目)である枝野幸男氏との会談。


私は共同通信社の同僚である吉田さんになぜ日本人がそんなに桜が好きであるかと尋ねたら、彼は、桜が日本人の精神を表すからと答えた。日本人の精神というのは生活に有益なことをもたらすために、いつも規律的で静かな生活を送って、全力を尽くして頑張っていること。このような日本人の哲理は日常生活にしろ、相手との協力関係の中に明確に現れ、日本人は目先のことだけではなく、常に持続的な協力関係を求めていると、彼は追加して言った。
早春のある午後に東京で仙谷由人議員がベトナム通信社のゼネラルディレクターであるグエン•ドゥック•ロイ氏と接触会談する機会があった私は自分自身も先に述べた日本人の哲理をさらに深く感じさせられた。仙谷氏は元々内閣理事長であり、ベトナムのことについて強い好感を持っている。我々は彼にベトナムの経済の評価について尋ねると、彼はベトナムの経済発展が近年では比較的ホットであると述べた。これは一部のベトナムが同じ時間で多くのことを実施しなければならないと言う原因で理解しやすいものだと説明した。詳しく言うと、ベトナムは戦争の影響を克服し、国を再建しながら、時代に遅れないように工業化•近代化を行う必要がある。日本はこれらのすべての作業を行うのに70年間もかかった、現在のところベトナムはこの約40年しか経っていないので仕方がない。将来的にベトナムがより良いメカニズムを開発し、法制度を完成させ、お金の価値を維持する必要があると提言した。
これらの事が実行できると、ベトナム人が今までお金を株などに投機する代わりに事業に投資することを勧めることに繋がるので、ベトナムは経済のバブルを回避することができる。また、続けて発展を得るために、特にインフラ整備に関して、ベトナムがラッシュジョブを展開するべきではないと、さらに述べた。道路交通システムを構築する際に、ベトナムが地下ケーブルシステムや排水設備をそれと同期して展開すべきである。また、仙谷議員は持続可能な開発目標のためのピラミッド型の人材育成戦略を持つ必要性について特別に強調した。それに伴い、ピラミッドの底辺は多くの作業ができる単純な労働力と熟練労働力で、その上は近代的な技術を見につけて、実際に適応できる優れたエンジニア、管理者と研究者である。この数は多くいる必要がないが、特に特別な専門知識を持つことを必要とする。ピラミッドの先端は国家戦略者と優秀なリーダーシップである。
ベトナムの人材はおそらく日本にとってとても魅力的な要因である。3月26日に東京でベトナム通信社のゼネラルディレクターであるグエン•ドゥック•ロイ氏との会談で、日本の経済産業大臣である枝野幸男氏は、若い人口構造、勤勉な本質、豊富な資源を持っているベトナムと、今までの日越両国間の良好な関係はベトナムと日本の将来の持続可能な発展のための有利な要因であると述べた。そして、日本からの先進技術とベトナムの若い人材の組み合わせが将来の両国に繁栄をもたらし、21世紀のアジアで世界の強い経済センターを作り出せると信じた。

本記事の著者は日本、京都で名高い菊乃井レストランの前での思い出の写真。



菊乃井レストランで桜のテーマで配置された日本人の伝統的な料理。

日本の持続的な開発哲理は上部構造に属する人だけではなく、常に利益を優先する日本のビジネスマンの営業方法にも反映されている。それは我々が幸運にも日本の伝統的なスタイルで昼食を楽しむことができた京都での料亭菊乃井の物語である。1人の従業員によると、現在の料亭の主人が菊乃井家族の第三世代であったという。このレストランで食事できるように、我々の日本人の同僚は1ヶ月前に予約をしなければならなかった。時間の問題だけではなく、この料亭はいつもお客様やお客様用のメニューの選択に非常に気を配っていることである。
その他、日本の伝統的なスタイルで料理を楽しむために、昼食に来るお客は2時間、夕食に来るお客は3時間ここで過ごす。このレストランは日本文化の優雅さを感じさせ、料亭がお客様に対して伝統的な日本料理の空間を作る手助けが出来でき、選ばれた限られたお客様だけであると説明を受けた。そして、レストランの利益はいつも伝統的な文化価値を維持する役目の後押しになる。日本人の友人は、この哲理を持っている料亭の主人は自分は正しいと言うことの証明ができた。なぜかというと、百年以上後の存在と発展で菊乃井はグルマン(2006年)、ジェームズ•ビアード(2007年)という国際賞で知られるようになった。料亭で約2時間のランチを楽んだが、我々はおいしい料理を味わっただけでなく、美しく洗練されたが、あまり堅苦しくない料理の配置についても大変満足した。料亭の主人及び従業員のお客様への配慮と思いやりは私たちに古都の地での日本の上品な文化について忘れられない思い出を残した。

ここまで書いて、私は特に共同通信社の石川聡社長と各同僚に感謝を言いたいと思う。ベトナム通信社のゼネラルディレクターであるロイ氏によると、彼らはこの数年で我々ベトナム通信社の社員と協力して、様々な情報交換で日越間の橋を構築し、二ヶ国間の相互理解を高めるために大きく貢献していたという。今回の旅で一番残念なのは日本を離れる時に桜がまだ咲いていなかったことである。しかし、その代わりに、この旅を通じて一部であるが日本の文化と日本民族の哲理及び桜へ対する愛情の根本を理解できてよかったと思う。

東京、2012年3月30日
文:ビィエット・チャン
撮影:トゥエット・ニュン、ビィエット・チャン

文:ビィエット・チャン; 撮影:トゥエット・ニュン、ビィエット・チャン


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