2010年、私は光栄にもImage Sans Frontière (ISF)に招待され、フランスのブルターニュで行われる Festival Photo La Gacilly(ラ・ガシリー写真展)に参加しました。今迄に参加した国際コンテストの開幕式や授与式に比べ、Festival Photo La Gacillyは招待された現代写真家のワークショップなど、様々な活動がありました。その写真展での展示期間は通常夏の3か月間続きます。それ以降、外国へ行く機会があれば、写真フェスティバルが行われる時期を選びます。
フランスにおける写真展の形式は、ほとんど次の通りです。それぞれの通りや通りの角が大きな白黒写真やカラー写真を掲示する個別の展示エリアとなり、写真展示用の正式なコーナーが設置されます。19世紀から20世紀にかけて撮影された写真の歴史とその発展の段階を紹介する特別なコーナーもあります。
2020年の初頭、ISFのSophie Pouillon会長から、フランスのオード県で開催されるAssociationD119主催のChemins de Photos(野外写真展)に参加するための写真を送るよう依頼がありました。写真家なら誰しも一度はそのイベントに参加したいという夢があります。私は「泥だらけ相撲」と「12ランプセレモニー」という題の写真2セットを送りました。実はあまり期待しませんでした。しかし、結果は意外にもどちらのセットもトップ10に入っていました。1人の作家で高得点の写真セットが複数ある時、最高点の写真のみを展示するという規定があるため、4位にランク付けされた「泥だらけ相撲」が選ばれ、展示されました。