ベトナムの少数民族であるコン民族は人口が2千人であり、ベトナムのライ・チャウ省ムオン・テ県に住むが、今までも、伝統的な文化の特徴を保存している。毎日、使われる様々な物語、昔話の他、クン・バン儀礼は昔からそのまま維持される活動もある。クン・バン儀礼は神霊の面の儀礼だけでなく、村の中の人々の団結を強化する活動でもある。
クン・バン儀礼は毎年、4月に行なわれ、豊作、人民がおぼれなく、事故にあわないことを祈るために、水と森の神に礼拝する。村の長老は儀礼の準備を担当するが、儀礼を行なう人はモ師である。コン民族のモ師は前世代からの祖先のことを継承する人である。
クン・バン儀礼の日で、村の人々が準備物を集中する時、モ師と夫人は家の中、神に礼拝する物を準備する。クン・バン儀礼はモ師の家ではなく、コン民族の人々に対して特別な場所で行なわれる。